ストレートを磨く

ピッチャーのストレートの重要性 投げ方や握り方、練習方法、直球へのこだわりについて

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速いストレートを投げると言う事は、ピッチャーにとって魅力的な事であり、重要な事になります。

近年変化球の進化に伴い、多彩な変化球を操る投手が増えてきました。

しかし、いくら良い変化球を投げれてもそれを生かすストレートが重要になっています。

 

ストレート自体も多様化し、ツーシームやカットボールなど、打者の手元で小さく動く球が流行っています。

動く球が流行っているからこそストレートの真価を考えたいと思います。

 

ここではストレートの重要性について紹介したいと思います。

プロ野球投手のストレート

まずは、プロ野球の投手がどのくらいストレートを投げているのか見て見たいと思います。

下記数字を見ればストレートの割合が多く、ストレートが大切なのが分かるのではと思います。

 

プロ野球投手の投球割合

  • ストレート  :45.8%
  • スライダー  :19.5%
  • フォーク   :9.1%
  • シュート   :7.3%
  • カーブ    :7.0%
  • チェンジアップ:5.5%
  • カットボール :4.8%
  • シンカー   :0.9%

ストレートの割合は全体の約46%です。

2球に1球以上は変化球を投げている事になります。

次の多いのがスライダーで5球に1球投げている割合になります。

 

この数字を見るとストレートの割合が高く、ストレートが重要という事が分かると思います。

※2016年のデータになります。

 

直球の割合が高い投手

東北楽天

松井裕樹投手:65.9%

 

伝家の宝刀スライダーのイメージが強いですが、65.9%がストレートでした。

 

千葉ロッテ

南 昌輝投手:67.0%

 

中継ぎとしてブレイクした南投手は67.0%がストレートでした。

 

阪神タイガース

藤川球児投手:67.9%

 

火の玉ストレートと呼ばれる快速球を武器に、バッターはストレートだと分かっていても打たない球を投げます。

➡2017年プロ野球選手100人が選ぶ投手ランキング各部門まとめ コントロール、スピードボール、変化球

 

藤川球児投手のストレートのこだわり

プロ野球の投手の中でも特にストレートにこだわりを持っている藤川投手。

その藤川投手がストレートにどんなこだわりがあるのか紹介したいと思います。

 

ストレートの握りについて

ストレートのボールの握りは、人差し指と中指の間を小指一本分ぐらい空けるのが一般的です。

 

しかし、藤川投手のストレートは人差し指と中指をくっつけています。

これにより、ボールを強く押し出せるという事です。

 

人差指と中指をくっつける事で、強く押し出せるというメリットはありますが、コントロールが付けにくいというデメリットもあります。

ストレートにこだわり、磨きをかけた藤川投手だからこそできるストレートの握りなのかも知れません。

 

ボールの回転について

ボールの回転軸を地面と水平にし、まっすぐな縦回転になるように意識しています。

そうする事によって、バッターから見ると浮き上がって見えるようになるという事です。

そのためバッターの空振りのほとんどが、ボールの下を振っています。

 

ストレートの球速について

球速を上げすぎない事を意識しています。

球が速いよりは、回転数が多く空気抵抗を受けた方が球の軌道は落ちにくく、伸びのあるストレートになります。

目安にしている球速は144キロ~148キロぐらいということで、150キロ以上のストレートより回転数を多くする事を重視しています。

 

ストレートの練習方法

それではより速い、より浮き上がる様に見えるストレートを投げるにはどんな練習をするのが良いのでしょうか。

ストレートを磨く練習方法には

  • 体をターンするスピード
  • 足の指先の力を鍛える
  • ストレートの質を変える

などがあります。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

 

体をターンするスピード

右投手の場合、右から左へ股を閉じるスピードが大切になります。

このスピードが速くなると、腕を振るスピードも上がります。

 

ブルペンでの投球や遠投をする時などに意識して行う事が大切ですが、シャドーピッチングをする時なども意識して行いたいです。

 

シャドーピッチングについてはコチラに詳しく記載しています。

➡簡単にできる効果的なシャドーピッチングの方法 タオルを使うよりも効果と効率が良い練習方法

 

足の指先の力を鍛える

下半身の力は大切で、ピッチングを支える土台となります。

その為には、足の指で地面を捕まえるとうい練習が効果的になります。

 

イスに座ってタオルを床に敷き、足の指でタオルを巻きあげていく練習です。

この練習で指先を鍛える事で、バランスが悪くなった時など踏ん張る事が出来るようになります。

 

➡投球フォームで「割れ」を作る重要性 ピッチャーの球速アップする下半身の使い方を紹介

 

ストレートの質を変える

人差し指と中指を縫い目にかける時に、縫い目が右上がりと右下がりの線があります。

多くの人は指の長さがマッチする右上がりの線に人差し指と中指を掛けています。

 

しかし、右上がりの線と左下がりの線の両方を使う事でストレートの質を変える事が出来ます。

指先のかかりが少し変わる事により、回転数が変わり、ストレートの質が変わります。

 

 

ピッチャーのストレートの重要性まとめ

プロ野球の投手のストレートの割合は全体の約46%で、2球に1球以上変化球を投げている事になります。

しかし、変化球を生かすためにもストレートが重要になり、良いストレートが投げられるから変化球も生きてきます。

いくら良い変化球があっても、それを生かすストレートが投げられないと、せっかくの変化球も生きてきません。

 

ストレートの練習方法は

  • 体をターンするスピード
  • 足の指先の力を鍛える
  • ストレートの質を変える

 

ストレートの磨くために重要なのは、はやりピッチングの土台である下半身を強化する事です。

下半身を強化する事は、コントロールを上げる事にも繋がります。



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