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ピッチャーなら知っておきたい投手能力を計る「K/BB」数値の重要性を説明

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2013年メジャーリーグのレッドソックスでプレーしていた上原浩治投手はワールドシリーズを制覇に大きく貢献した。

米大リーグに移籍して5年目、2013年は上原治投手にとって素晴らしいシーズンでした。

レギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンで13試合、年間86試合の登板をしている。

登板試合数だけを見ても記録的なシーズンですが、投球内容を見ても上原浩治投手のチームの貢献度が分かります。

 

投手能力を計る「K/BB」のとは

「K/BB」の説明

「K」は三振の事で、「BB」はフォアボールの事です。

つまり三振の数を四球の数で割った数値になります。

三振が多く、フォアボールが少ないほど、大きな数値になります。

 

「K/BB」の重要性

この数値がなぜ重要なのかと言うと、投手の個人能力を判断するうえで見逃せない数値だからです。

ピッチャーに関連するデータは、投手個人能力だけではなく、味方の打線や守備に左右されるものが多いです。

勝利回数は味方の打線の援護が関係してきますし、失点率は味方の守備が影響してきます。

しかし、フォアボールと三振はピッチャーの個人能力がそのまま反映された数値になるのです。

 

「K/BB」が良いと評価される理由

打たせて取るとエラーが発生したりする可能性があるため、三振でアウトを取る事は理想的なアウトのとり方です。

当たりが悪いのに野手のいないところに飛んで行ってヒットになる事だってあります。

三振でアウトを取るという事はリスクの少ない、望ましいアウトのとり方と言えます。

フォアボールが少ないという事は、試合展開が崩れにくく、安定した投手と言えます。

三振が多く取れて、フォアボールが少ない投手というのは安定性の高い投手という事になります。

 

「K/BB」の数値を高くするには

上原浩治投手の数値

2013年上原浩治投手は73試合に出場して74回1/3登板し、防御率は1.09です。

この年の「K/BB」はなんと11.22で、ずば抜けた数値をだしています。

フォアボールを1個出すまでに三振を11個とっている事になります。

この「K/BB」が5.0以上だと注目の投球内容と言っていい数値になります。

この年、上原浩治投手に次いで「K/BB」が良い投手はM・リベラ(ヤンキース)で、6.00になります。

上原浩治投手の「K/BB」がずば抜けて高い数値という事が分かります。

 

5.0以上を目標にする

実際のプロ野球選手でも「K/BB」が5.0以上を超える投手はそれほどいません。

5.0という数値は、1つのフォアボールを出すまでに三振を5個取っている事になり、1試合10個三振を取る投手の場合は、フォアボールが2つという事になります。

三振は多ければ多いほうが良いし、フォアボールは少なければ少ないほうが良いです。

 

きわどいコースに投げる制球力を磨く

フォーアボールを出さず、三振数を増やしていくのは難しい事です。

見逃せばボールになる変化球をバッターに振らせて三振を取る場合は、バッターが振ってくれないとフォアボールになるからです。

見逃してもストライクかも知れないというギリギリのコースに投げる必要があります。

この制球力が「K/BB」の数値を高め、安定した投手になるのです。

➡コントロールを磨く練習方法はコチラで解説しています。

 

投手能力は計る「K/BB」のまとめ

投手の数値は味方の打線や守備に影響される数値が多いです。

勝率であれば打線に左右されますし、失点率であれば守備に左右されます。

しかし、「K/BB」は一つのフォアボールを出すまでにいくつ三振を取れるかという数値の為、ほぼ投手個人能力の数値になります。

三振が多く取れて、フォアボールが少ない投手というのは安定性の高い投手という事になります。



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