ストレートを磨く

ストレート回転数の高さの秘密を元プロ野球選手の山本昌投手から学ぶ 伸びる速球を投げる投手の秘訣

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球界のレジェンド『山本昌』投手現役生活32年、50歳まで投げぬきました。

1988年には大リーグからもスカウトされていた事もあり、野茂英雄投手よりも先に活躍する可能性もありました。

最多勝3度、最優秀防御率、最多奪三振各1度、ベストナイン2度、1994年は沢村賞を獲得しました。

 

2006年には史上最年長でノーヒットノーランを達成し、2008年に通算200勝を達成しました。

決してストレートが速かった訳ではない山本投手ですが、打たれない秘密はボールの回転数にありました。

今回は山本昌投手のストレート回転数の秘密を紹介したいと思います。

山本昌投手について

山本昌投手の紹介

本名は山本 昌広(やまもと まさひろ)で、1965年8月11日生まれです。

左投左打の投手で1983年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団しました。

 

スリークォーターから投げるストレートは140キロ前後。

変化球はカーブ、スライダー、スクリューです。

50歳まで現役を続け、数々の投手最年長記録保持者となっています。

 

プロ野球入団前

東京都大田区出身で、小さい頃から牛乳好きであったといいます。

牛乳をジュース代わりに飲んで1日2リットルはざらであったと言います。

野球チームに入ったのは小学校3年生の時です。

 

中学校3年生の時に出場した県大会で注目され、いくつかの高校からの勧誘があり日大藤沢高に決めスポーツ推薦で入学しています。

高校卒業後は日本大学経済学部に進学して教師を目指すつもりでいたとの事ですが、韓国高校選抜チーム相手に好投した事などが評価されドラフトでプロに入団しました。

 

プロ野球入団後

プロ入り後は1年目の防御率は27.00、2年目は16.20と到底戦力には及ばない記録でした。

1988年に業務提携をしていたロサンゼルス・ドジャースとキャンプを行い野球交換留学としてアメリカに残る事になりました。

これは事実上の戦力外通告であったと言われています。

 

しかし、ドジャースから戻ってくると変化球やコントロールを駆使して勝ち星を挙げて行きました。

1990年には初のシーズン10勝を挙げ、90年代は今中慎二投手と左の2枚看板として中日投手陣を支えました

 

その後、50歳まで現役をし数々の投手最年長記録保持者となり、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、ベストナイン、沢村賞などのタイトルも獲得しています。

これだけ現役生活が長くても、試合前は緊張して食事ができない程でした。

カレーライスなら食べやすいので、先発前はカレーライスを食べる事が多く、山本昌がカレーを食べたらその日先発すると言う公然の秘密が生まれた程でした。

 

ストレートの回転数の秘密について

自己最速143キロの速球派投手

山本昌投手は球速が速くなかったにも関わらず、ストレートにこだわりました。

それは、ストレートが唯一ピンポイントで決められる球種であるという本人の考えがあったからです。

山本昌投手は『投手は変化球よりもストレートを投げるべきだ』という持論を持っています。

 

しかし、ストレートの最速は43歳で投げた143キロで決して速くはありませんが、本人は『速球派投手』と言っています。

 

ストレート回転数について

山本昌投手のストレートの回転数を計測したところ、1秒間に52回転していた事が分かりました。

52回転は物凄く多い回転数で、普通の投手は1秒間の平均回転数が37回転で、松坂大輔投手が41回転、藤川球児投手が45回転です。

 

比較してみると山本昌投手のストレートは極めて回転数が多い事がわかります。

その結果、球の落差が小さく、初速と終速の差も小さくなります。

バッターから見れば、かなり速いストレートに感じたと思います。

 

伸びのあるストレートはインコースに投げるのが有効的です。

インハイ攻めについてこちらで紹介しているのでご覧頂ければと思います。

➡強打者を打ち取るインハイ(内角高め)攻めのピッチング投球術 メリットやデメリットなど紹介

 

回転数の多いストレートを投げる秘密

山本昌投手は投げる時に肘を下げずに上から叩くように投げています。

肩甲骨を前に出す感じで、足を踏み出す時に腰から平行に前に出す感じです。

基本は上から叩くように投げる事で、1秒間に52回転という驚異的な回転数を生み出しています。

 

山本昌投手のピッチング動画

 

ピッチャーが投球したボールの球速だけではなく、球種、回転数、回転軸が計れる野球用品があります。

プロ野球のキャンプでも取り入れられており、注目を集めています。

 

詳細はコチラで記載しているので、ご覧頂ければと思います。

 

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ストレート回転数の高さの秘密まとめ

山本昌投手のストレートは決して速くはありませんが、それでも現役50歳まで投手をし、数々の記録を達成してきました。

本人もこだわったストレートですが、打たれない秘密は回転数の多さにありました。

山本昌投手の回転数は1秒間に52回転です。

 

松坂大輔投手が41回転、藤川球児投手が45回転になり、比較してみると圧倒的回転数が多いのが分かります。

そのため、初速と終速の差が小さくバッターから見たらかなり速いストレートに見えたのです。

伸びのあるストレートを投げるには、1秒間の回転数がかなり重要という事が分かります。

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