ピッチャーであれば誰でも伸びのあるストレートを投げたいと思います。
伸びのあるストレートを投げるには、ボールにキレイな回転を与える事が必須になります。
通常使用するボールで練習しても、なかなかキレイな回転で投げるのは難しいところです。
そんな時にキレイな回転を与える練習に丁度良いのが「3WAYトレーニングボール」です。
ボールの回転数を綺麗にし、スピン量を上げる事ができる野球ギアです。
ここでは「3WAYトレーニングボール」について紹介したいと思います。
伸びのあるストレートについて
最近では多くの高校生投手が140キロを超えるストレートを投げるようになってきました。
しかし速いだけでは打たれて打たれてしまいます。
なぜ速いだけでは打たれてしまうのでしょうか。
それは、球速よりも回転数、スピン量が大切と言う事だからです。
球速よりもスピン量が重要
近年重視されているのが「スピン量」、つまりボールの回転量になります。
何キロ出ているかという速度よりも、スピン量がどのくらいあるのかに注目が集まっています。
スピン量はピッチャーが投げたストレートが1分間にどれだけ回転しているかという事です。
メジャーリーグの平均は1分間あたり2261.8回転です。
ストレートの回転数の重要性はコチラでも紹介しています。
➡ストレートは球速よりもスピン量が大事?速いだけでは通用しない回転数が重要される理由
回転数が高いストレート
山本昌投手はプロ野球での現役生活を32年続けた投手です。
2006年には史上最年長でノーヒットノーランを達成し、2008年に通算200勝を達成しました。
決してストレートが速かった訳ではない山本投手ですが、打たれない秘密はボールの回転数にありました。
普通の投手は1秒間の平均回転数が37回転で、松坂大輔投手が41回転、藤川球児投手が45回転です。
しかし、山本昌投手は1秒間に52回転していたのです。
そのため、初速と終速度が変わらず、球速が出ていないストレートにも関わらず、バッターからするとかなり速いストレートに見えたと思います。
回転数を上げるには、ボールを無駄のないキレイな回転で投げなくてはなりません。
➡ストレート回転数の高さの秘密を元プロ野球選手の山本昌投手から学ぶ 伸びる速球を投げる投手の秘訣
「3WAYトレーニングボール」について
3WAYトレーニングボールとは
ラグビーボールの形をしていますが、野球用品として販売されている物です。
プロ野球の選手も調整などで使用したりしています。
良い回転はドリルのような感じで回転します。
キレイな回転じゃないと、ボールはグラグラしてしまい安定しません。
キレイな回転を身に付けたい時にオススメなトレーニングボールになります。
素材は天然皮革(芯材:PU発泡)で出来ています。
ボールのサイズは直径:約74mm、円周:約235mm、重さ:約143gになります。
3WAYトレーニングボールの使い方
ラグビーボールの様な形をしているボールですが、野球のボールと同じように、縫い目に指をかけて投げます。
人差し指と中指に均等に力をかける事を意識します。
バランスが悪いとキレイな回転はかかりません。
キレイな回転がかかると、ボールはほとんど揺れずに飛んで行きます。
それによって、正しいフォーム、リリースのポイントをチェックする事が出来ます。
野球のボールでは分かりにくいですが、このラグビーボールの形をしているトレーニングボールであれば回転が良いか悪いかすぐに知る事が出来ます。
こちらにトレーニングボールを使用した動画があるので、よかったらご覧ください。
また、ゴロを転がすと不規則なバウンドをするので、反射神経や動体視力を鍛える練習をすることも出来ます。
3WAYトレーニングボールの詳細はコチラからどうぞ♪
3WAYトレーニングボールまとめ
伸びのあるストレートを投げるには、ボールにキレイな回転を与える必要があります。
キレイな回転を与える事でスピン量が増え、初速と終速の差が少なくなり、伸びのあるストレートになります。
ピッチャーにとってこのスピン量は、球速よりも大切な事だと言われています。
3WAYトレーニングボールは、正しいフォーム、リリースポイントで投げないとボールがグラグラしていまい安定しません。
正しいフォーム、リリースポイントを身に付けるためには良いトレーニングボールだと思います。
また、ピッチングフォームで正しい腕の使い方をチェックするのに「ジャイロスティック」を使うのもオススメです。
シャドーピッチング時などに使用すると、正しい腕の使い方をチェックする事が出来ます。
➡『ジャイロスティック』の使い方 正しい腕の振りと効果的なシャドウピッチングを行い野球上達する方法