スイングスピードが上がると
- 速い打球が打てるようになる
- 打球の飛距離が上がる
- 引き付けて打てるようになるので、選球力が上がる
打者にとっては有利になるメリットばかり発生し、良い打者になるためにスイングスピードを上げる事は必須条件になります。
しかし、スイングスピードを上げるために間違った練習方法をしている人が多くいます。
時代は日々変化し、『気合や根性』論からもっと『論理的思考』な野球になっています。
ではどうすれば効率良くスイングスピードは上がるのでしょうか。
間違ったスイングスピードアップの練習方法
筋力トレーニングをする
プロ野球選手が使用するバットの重さは大体900g程です。
バットが軽く感じればスイングスピードが上がると安易な考えをし、アウターマッスルを主体とする筋力トレーニングを行う人がいます。
確かに筋力は必要な部分はありますが、効率の良い練習方法だと言えません。
もし筋力がメチャメチャあるプロレスラーがバットを振ったら、速いスイングが出来るでしょうか?
答えはいくら筋力があるからといってスイングスピードが速くなる訳ではありません。
筋力とバットをスイングするのに必要は力はイコールではないのです。
マスコットバットを使用する
筋力トレーニングに似ている方法ですが、普段使用しているバットよりも重いマスコットバットで素振りをし、スイングスピードを上げるという方法です。
アウターマッスルをする筋力トレーニングよりもバッティングに使用する筋力アップになるので、効果はあると思いますが、こちらの考えも『筋力アップをしてスイングスピードを上げる』という思考です。
余り重たいマスコットバットを使用すると逆に自分のフォーム崩してしまう恐れもあります。
毎日何百本も素振りをする
素振りをすることは悪い事ではないと思います。
自分のフォームを固める事が出来るし、実践をイメージして素振りをする事で素振りの効果を上げる事ができます。
しかし、毎日何百本も素振りをする事が本当にスイングスピードを効率的に上げる方法なのでしょうか。
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バッティングで下半身が使えない
飛距離を出すためには上半身のパワーが必要という考えの人がいます。
そのため、腕力にものを言わせ下半身を使わず上半身の力だけでボールを遠くに飛ばそうとします。
たしかにメジャーリーグのホームラン打者のスイングを見ると、上半身だけで打っているような感じはします。
しかし、実際は下半身から始動し上半身へとパワーを伝えています。
バッティングに必要なのは形(フォーム)よりも動き(モーション)が大切という事になります。
スイングスピードを上げるポイントは『骨盤』にある!
バッティングは『腰から始動する』なんてよく聞いたことがあると思います。
腰の動きを重要とされていましたが、腰ではなく実は『骨盤』こそが重要なポイントなのです。
骨盤の解説
骨盤は3つの骨に分かれています。
左右の『腸骨 』、中央の『仙骨』に分類されています。
そして、腸骨と仙骨の間に『千腸関節』があります。
千腸関節には3つの骨盤を連動させる大きな役割があります。
骨盤の重要性
全てのスポーツや運動の基本となっているのが『骨盤の分割動作』なのです。
骨盤が動くことにより、手や足は勝手に動き出すのです。
つまり、骨盤が全身と連動しているため、骨盤で全身を誘導する事が出来るのです。
『千腸関節』を動くようにすればスイングスピードだけではなく、運動能力自体が上がる事になります。
骨盤を鍛える練習方法
家でも簡単に出来る方法
イスに座って膝を前後に動かします。
イメージはレールを引いて、その上に膝を出したり引いたりするイメージです。
膝が3㎝~4㎝動いたらOKです。
膝が横にブレたり、お尻が動いてはダメです。
無理をせずに正しく行えば、日常生活の動作を楽にする効果もあります。
骨盤の重要性はコチラの動画でも紹介されています。
スイングスピードを上げるまとめ
体が小さくパワーがない人筋力トレーニングをして筋力をアップさせる事が大切とされていましたが、優先順位は『骨盤』です。
骨盤を動かした方が『理にかなった体の使い方』が出来ます。
筋力トレーニングを行うのは身長がもう伸びないとか、成長が終わった後から行えば良いのです。
『腰』ではなく『骨盤』、中でも『千腸関節』の動きが体全体を誘導して動かすので、『千腸関節』を鍛える事がスイングスピードを上げる事になるのです。
プロ野球の選手も小さい子供も、90歳のおじいちゃんも同じ動作は出来るはずです。
しかし、それを落とし込む練習は必要なのです。
スイングスピードを上げるのに筋力も必要な部分はありますが、それ以上に重要で優先順位が高いのが『骨盤を鍛える事』なのです。
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