野球のバッティングで打つ時に体の開きが早くなってしまうという事は良く耳にします。
体の開きが早いとすぐに指導者に注意されてしまいます。
なぜ、体の開きが早いと良くないのでしょうか。
またその原因や改善方法にはどういった練習方法があるのでしょうか。
ここでは体の開きが早い事がいけない理由と原因、それを改善するための練習方法についてまとめてみました。
体の開きが早いといけない理由
体の開きが早いといけない理由にはどんな事があるのでしょうか。
- 下半身の力が上半身に伝わらない
- 上半身の力が逃げてしまう
- アウトコースが打ちにくい
体の開きが早いと、バッティングにおいてかなりのマイナス要素が多いような感じがします。
それではそれぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
下半身の力が上半身に伝わらない
バッティングは下半身からパワーを生み出し、上半身に伝えていくのが理想的なスイングになります。
しかし、上半身の体の開きが早いと下半身と連動せず、十分に力が伝わらなくなってしまいます。
バッティングフォームのバランスも悪くなってしまい、ミートする事も難しくなってしまうのではと思います。
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上半身の力が逃げてしまう
体の開きが早いと言う事は、しっかりとボールを引き付けてないと言う事でもあります。
そのため、ミートポイントで最大限のパワーをぶつける事ができなくなってしまいます。
体の開きが早く、タイミングが早いと思い打ちにいく動作を遅くしてしまう事もあります。
そうすると余計にミート時のパワーが落ちてしまいます。
アウトコースが打ちにくい
体の開きが早いと当然バットが出てくるのも早くなります。
バットの出が早くなってしまうと、アウトコースのミートポイントがズレてしまいます。
こうなるとアウトコースに来た球はかなり遠くに感じるのではと思います。
体が開いていればインコースは打ちやすくなるかも知れませんが、タイミングが早すぎてしまう可能性があります。
せっかく力強い打球が飛んでもファールになる事が多くなるのではと思います。
体の開きが早い原因
体の開きが早いとバッティングには大きなデメリットがありました。
ではどうして体の開きが早くなってしまうのでしょうか。
考えられる原因は
- 踏み込んだ足やつま先の位置
- 前の肩の回転が早い
と言う事が考えられると思います。
踏み込んだ足やつま先の位置
踏み込んだ足は、右バッターの場合は左足で、左バッターの場合は右足になります。
踏み込んだ時につま先や膝がピッチャー側に向いてしまっている可能性があります。
踏み込んだ足が着地した時に、つま先や膝がピッチャー側に向いてしまっていると下半身でタメを作れず体の開きが早くなってしまいます。
踏み込んだ足の位置はそれほど気にしなくて良いかも知れませんが、重要なのはつま先と膝の位置になります。
前の肩の回転が早い
前の肩というのは、右打者であれば左肩で、左打者であれば右肩になります。
この肩が早めに回転してしまうと、ピッチャーに体の正面を向けるのが早くなってしまいます。
つまりこれが体の開きが早いと言う状態になります。
下半身の力が上半身に伝わらないのと同じように、上半身の力が逃げてしまうので、ミート時に力が入らなくなってしまいます。
せっかくタメたパワーを逃がしてしまうスイングになっているのです。
体の開きを改善する3つの練習方法
それでは体の開きを改善する練習方法を紹介したいと思います。
個人差があったりするので、自分に合った練習方法で改善して頂ければと思います。
クローズに踏み込んで打つ
1つ目の練習方法はクローズに踏み込んで打つ方法です。
バッターボックスに立つ時に、ライン際より少し離れて立ち、踏み込む時はラインを踏むような感じで踏み込みます。
この踏み込みをする事により、つま先や膝が内側に向きやすくなり体の開きが早くなるのを改善する事が出来ます。
さらに、踏み込む足のかかとをピッチャーの方に向けるイメージで出すとより効果的だと思います。
しかし、バッティングが窮屈に感じてしまう部分があります。
ですので、下半身と上半身を連動させ、下半身から送り出すパワーを一気に上半身に持って行き鋭く腰を回転させる必要があります。
このクローズに踏み込む方法は特に準備するものもなく、すぐに取り組む事ができる方法でもあります。
構えた時のつま先の位置を変える
バッターボックスに入り構える時に、軸足のつま先の位置を少しだけ変える事で体の開きを改善できる可能性があります。
どのようにつま先の位置を変えるかというと、構えた時に軸足のつま先を少しキャッチャーの方向に向けると言う事です。
実際にやってるみと、少しつま先をキャッチャーの方向に向けているだけなのに体が開きにくくなり、前の肩も開かずに内側に残っている感じになります。
ポイントを後ろにしたティーバッティングをする
ピッチャーが投げたボールや、バッティングマシンの球を打つのは難しいので、ティーバッティングでポイントを後ろにして打ちます。
これは右打者がインコース、真ん中、アウトコースを打つ時の基本的なミートポイントになります。
しかし、そのポイントをあえて遅らせ画像の赤丸あたりのポイントで打つ練習をします。
こうする事により、引き付けて打つ練習になり、踏み込んだ足や前の肩の開きが早くなるのを防止する事が出来ます。
この時に使用するティースタンドは、ボールを設置しなくても打撃練習できるものがオススメです。
あくまでもポイントを意識する事により、開きが早くならない事を目的とした練習なので、ボールを設置しなくて良いと言うのは練習の効率を上げる事が出来ます。
ボールの設置が不要なティースタンドに関してはコチラに詳しく記載しています。
➡ボールが無くても打撃練習ができるバッティングティースタンドで野球上達
バッティング 体の開きが早いまとめ
バッティングで体の開きが早い事について紹介させて頂きました。
体の開きが早いといけない理由
- 下半身の力が上半身に伝わらない
- 上半身の力が逃げてしまう
- アウトコースが打ちにくい
体の開きが早い原因
- 踏み込んだ足やつま先の位置
- 前の肩の回転が早い
体の開きを改善する3つの練習方法
- クローズに踏み込んで打つ
- 構えた時のつま先の位置を変える
- ポイントを後ろにしたティーバッティングをする
体の開きが早いのを改善する練習方法を3つ紹介させて頂きましたが、方法は3つのうちどれでも構いません。
自分に合った練習方法を選ぶ事が良いと思います。
体の開きが早いとバッティングにおいてデメリットがかなり多くあるので、しっかりと改善できるように練習すると良いと思います。