プロ野球でもメジャーリーグでも、ムーヴィングファストボールと呼ばれる直球系の変化球で、少しだけ打者の手元で動くボールが主流になっています。
2015年に日本代表の侍ジャパンはプエルトリコのマリオ・サンティアゴ投手のツーシームに苦しめられました。
27個のアウトの内、内野ゴロ13、三振8、フライ5、盗塁死1とういアウト数で、打った打球のほとんどのアウトが内野ゴロでした。
近年好成績を残している投手の多くはこのツーシームを駆使しています。
ツーシームとはどんな球なのか、どうしたら投げられるようになるのか。
今回はツーシームの投げ方について紹介したいと思います。
ツーシームとは
ツーシームの特徴
ストーレート系の変化球で、若干の変化によりバットの芯を外す事が出来ます。
球速はストレートとほぼ変わりません。
打者の手元で小さく変化するためバットの芯を外して内野ゴロで打ち取ることができます
ツーシームを投げられるようになれば球数を減らすことができる球種です。
そのために投手はホームベース上でも打者と勝負できるボールのため多少コースが甘くても打者を打ち取ることができます。
打者から見たツーシームの印象
打者にとってはストレートと同じくらいのスピードで小さく動く変化球は非常に打ちづらい球です。
バットの芯を外されてしまうので、内野ゴロになるケースが多いです。
今ではツーシームを軸にピッチングを組み立てている投手も多いです。
ツーシームが得意な投手
日本のプロ野球にもツーシームを得意とする投手がいます。
DeNA山崎康晃投手のツーシーム動画
伸びのあるストレートとツーシームを使い分けたピッチング内容です。
伸びのあるストレートが沈むツーシームを生かし、沈むツーシームが伸びのあるストレートを生かしています。
伸びのあるストレートを投げれると、変化球の効果を上げる事ができるし、切れ味良い変化球を投げるとストレートの効果を上げる事が出来ます。
広島カープ薮田和樹投手のツーシーム動画
数田投手はツーシームを主軸としたピッチングの組み立てて、投げる球の50%以上がツーシームです。
ツーシームに絶対の自信を持っています。
ツーシームの投げ方について
ツーシームの握り方
ボールの握り方はストレートと同じです。
人差し指と中指の位置がボールの縫い目が一番狭くなる部分にかけます。
ツーシームのメカニズム
ストレートはボールが1回転する間にボールの縫い目が4回通ります。
これに対しツーシームは1回転する間に通るボールの縫い目は2回になります。
この縫い目の回数が受ける空気抵抗を変え、小さく変化する事になるのです。
ツーシームと呼ばれる理由も、1回転する間に縫い目が2回通ることから言われています。
ツーシームのリリースポイント
投げる変化球にとってリリースポイントが変わってきたりしますが、ツーシームの場合はストレートと一緒です。
ボールの握る場所を変えるだけで、腕の振りなんかもストレートと一緒になります。
ツーシームの効果
ストレートと同じほぼ同じスピードで打者の手元で小さく変化します。
投げ方によっては若干シュート気味になったりもします。
小さく変化するためバットの芯は外す事ができ、内野ゴロに打ち取る事が出来ます。
また、多少コースが甘くなっても小さく変化することで打者を打ち取る事が出来ます。
カウントを稼ぐ球としても有効に使う事が出来るので、早めに打者を打ち取ったりすることができ、投球数を減らす事もできます。
ツーシーム握りのポイント
縫い目の一番狭い部分に人差し指と中指を置くのが一般的ですが、指の感覚を広げたり狭めたりすることにより変化も変わってきます。
自分のピッチングフォームに合ったツーシームを見つけるためにも、人差し指と中指の感覚を広げたり狭めたりして試して見ると良いと思います。
変化球の投げ方や握りが分かるオススメ書籍
変化球に関する書籍が販売されています。
オススメなものを紹介させて頂きますので、こちらも参考になると思います。
打者の手元で動くツーシームの投げ方まとめ
今では多くの投手がツーシームを投げています。
それだけ打者にとってみれば小さく動く変化球は打ちにくい球という事が分かります。
ツーシームのメリットは、多少コースが甘くなっても打ち取る事ができたり、投球数を減らす事が出来る事です。
広島カープの薮田和樹投手の様にツーシームが投げる球の50%以上と、ツーシームを主軸にピッチングを組み立てる投手も増えてきています。
ツーシームは握りを変えるだけで投げる事ができるので、腕を痛めにくいメリットもあります。
是非ツーシームにチャレンジしてみてください。
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