ストレートは凄く速い!変化球は鋭く変化する!しかし、コントロールがイマイチで狙ったコースに投げられない。
そんな投手は多いのではと思います。
また、ストレートは制球力があるが変化球となると制球力が甘くなってしまう。
こういった投手も多いと思います。
コントロールはストレートだけではなく、変化球も良い方がベストです。
しかし、変化球の制球力を付けると言うのはなかなか難しいです。
ですので、ここでは変化球の制球力がなくても打たれないオススメ変化球を紹介したいと思います。
変化球について
野球には多くの変化球があります。
投げれる変化球が多ければ、それだけ打者との勝負を有利に進める事ができ、配球パターンも増えます。
変化球には大きく変化する球や、小さく変化する球、横に曲がる球など様々です。
まずは変化球にはどんな種類があるか紹介したいと思います。
変化球の種類
横に曲がる変化球
横に曲がる代表的な変化球には「カーブ」「スライダー」「カットボール」「シュート」「シンカー」「スクリュー」があります。
この中のカーブを更に細かくしていくと、「スローカーブ」「ドロップカーブ」などの種類があります。
横に曲がる変化球にも、大きく変化する球、小さく変化する球があり、打ち取る為に投げるのか、三振を取る為に投げるのかによって使い分けたりします。
右投手が投げた場合、「カーブ」「スライダー」「カットボール」は左に曲がる変化球で、「シュート」「シンカー」「スクリュー」は右に曲がる変化球になります。
落ちる変化球
落ちる変化球で代表的なものは「フォークボール」「ナックルボール」「チェンジアップ」「パームボール」です。
それぞれ球速は違いますが、ボールが落ちる事でゴロを打たせたり、三振を奪ったりする事ができます。
落ちる変化球に共通して言える事は、ストレートに比べるとボールの回転数が少ないという事です。
ボールの回転数が少ないと空気抵抗が大きくなります。
多くの空気抵抗を受けるので、ボールは失速し落ちる変化球となるのです。
ストレート系の変化球
ストレートと似たような軌道で変化するのがストレート系の変化球です。
代表的なものは「フォーシーム」「ツーシーム」「ワンシーム」になります。
これはボールの縫い目の数に合わせて名前が付けられています。
縫い目が受ける空気抵抗により、ストレートと同じように投げても球が変化します。
また、フォークボール程落差はありませんが、わずかに落ちる変化球に「SFF(スプリットフィンガーファストボール)」があります。
ボールをわずかに挟む事により、ボールの回転数が少なくなり下に落ちる変化球となります。
球速もストレートと比較してもわずかに遅い程度の変化球です。
変化球の有効性
変化球には、カウントを稼ぐため、打たせてアウトにするため、三振を奪うためなどの特徴があります。
また、遅い変化球を使う事により、ストレートをより速くみせる事もできます。
カウントによって使い分けたり、ランナーの状況に合わせて投げ分ける事が出来ます。
ストレートしか投げいないと、バッターからするとタイミングを合わせやすく、ヒットにされてしまう可能性が高くなります。
変化球を投げれば、そのタイミングをズラす事も出来ます。
変化球についてはコチラでも詳しく紹介しています。
動画も添付しているので、詳しく見た方はご覧頂ければと思います。
➡変化球の種類と効果が分かる!変化球を効果的に投げるコツとポイント
制球力が無くても打たれない変化球3選
コントロールはストレートだけではなく、変化球も良いのがベストです。
しかし、変化球に制球力をつけるというのは、なかなか難しいことです。
そこで、制球力がなくても打たれない変化球を紹介したいと思います。
ここで紹介するオススメ変化球は
- フォークボール
- カットボール
- ツーシーム
の3種類になります。
なぜ制球力がなくても良いのか。
またどんな事に注意しなくてはいけないのか。
それでは詳しく紹介したいと思います。
フォークボール
フォークボールは落ちる変化球で、三振を奪う事もできる変化球です。
基本的にはストライクゾーンからボール球になり、ボール球を振らせて三振を奪う形となります。
バッターが見逃せばボール球となってしまう事が多いです。
そのため、際どいインコース、アウトコースに投げ分けてしまうと、バッターが振ってくれない可能性があります。
バッターに振ってもらうためには甘いコースの方が良いのです。
甘いコースに投げれば、バッターはチャンスと思いバットを振ってきます。
しかし、実際はそこからボール球へと落ちるため、バットは空を切り三振を奪う事が出来ます。
横浜ベースターズの守護神、メジャーリーグで活躍した佐々木投手はフォークボールが得意でした。
佐々木投手はフォークボールを投げる時は、大体真ん中あたりを狙って投げていると言っています。
甘いコースの方がバッターが手を出してくれるからです。
フォークボールを投げる時に気を付けなくてはいけないところは、ボールの高さです。
高めの甘いボールになってしまい、ボールが落ちなかったらバッターからすると打ちゴロのボールとなります。
フォークボールを投げる時は、コースは甘くても良いですが、ボールの高さは十分に気を付ける必要があります。
➡フォークボールの投げ方のコツ 簡単に理解できる理論と投げる時のポイント
カットボール
次にコントロールが甘くなっても打たれない変化球は「カットボール」になります。
カットボールはストレートに近い球速からわずかに変化する変化球です。
わずかに変化する事で、バットの芯を外し打ち取る事が出来ます。
甘いコースに投げてしまったとしても、バット芯を外すので打ち取る事が出来ます。
また、変化自体は小さいので三振を捕る事は難しいです。
カットボールはカウントを稼ぐために投げたり、打たせて取る為によく投げられる変化球になります。
打たせてアウトにする変化球なので、多少コースが甘い方がバッターが手を出してくれます。
そのため、際どいコースに投げなくても打たせて取る事ができる変化球になります。
➡カットボールの投げ方 特徴や握り方、簡単に投球できるポイントとコツを紹介
ツーシーム
最後にオススメな変化球は「ツーシーム」になります。
プロ野球でもメジャーリーグでも、投げる投手が増えてきている変化球です。
ストレート系の変化球で、打者の手元でわずかに変化します。
そのため、バッターはバットの芯を外され凡打を打たされてしまいます。
ツーシームを投げれれば、球数を減らせることも出来てしまう変化球です。
ストレートと同じぐらいのスピードでわずかにボールが動くため、多少コースが甘くなってもバットの芯を外す事が出来ます。
投げ方も難しくないので、今後ツーシームを投げる投手は増えてくるのではと思います。
➡打者の手元で動くツーシームの投げ方 投球数が減り試合展開も有利に進められる
投手のコントロールが悪くても打たれない変化球まとめ
制球力がなくても打たれない変化球を紹介させて頂きました。
野球には多くの変化球があり、それぞれ特徴があります。
変化球の種類
- 横に曲がる変化球
- 落ちる変化球
- ストレート系の変化球
横に曲がる変化球は「カーブ」スライダー」「カットボール」「シュート」「シンカー」「スクリュー」など。
落ちる変化球は「フォークボール」「ナックルボール」「チェンジアップ」「パームボール」など。
ストレート系の変化球には「フォーシーム」「ツーシーム」「ワンシーム」「SFF」などがあります。
カウントを稼ぐため、打たせてアウトにするため、三振を奪う為など状況に応じて使用するのが良いです。
制球力がなくても打たれない変化球3選
- フォークボール
- カットボール
- ツーシーム
変化球の制球力に自信がない投手は、フォークボール、カットボール、ツーシームを試して見ると良いと思います。
この3種類の変化球を投げる時に、共通して言える注意点はボールのコースよりも高さが大切という事です。
甘い高さに投げてしまった場合、いくらボールが変化しバットの芯を外すと言っても力でヒットにされてしまいます。
バッターにバットを振ってもらいたいので、コースは甘いところで良いかも知れませんが、ボールの高さには十分気を付けましょう。