オリックスの金子千尋投手は球界を代表する投手です。
あの田中将大投手を抑え、「奪三振王」など3部門でリーグトップになった事もあります。
工藤公康が絶賛する金子千尋投手は何が凄いのか。
投げようと思えば何でも投げれるという金子投手。
そんな金子投手のピッチングの極意はなんなのでしょうか。
中でも魔球といわれるパワーシンカーに注目してみました。
金子千尋投手について
金子千尋投手の紹介
1983年11月8日生まれの右投げ右打ちの投手です。
身長180㎝、体重77キロとそれほど大きな体ではありません。
新潟県生まれで小学校4年生から野球を始めました。
2004年にトヨタ自動車から自由獲得枠でプロ入りし、初出場は2006年の4月12日です。
プロ入り前
長野商業高校では、2年春の第72回選抜高等学校野球大会に出場しましたが、2回戦で敗北しています。
3年生の夏には準決勝で12奪三振を記録していますが、試合には負けてしまいました。
高校卒業後はトヨタ自動車で社会人野球をし、都市対抗野球でも活躍しました。
プロ入り後
2004年自由獲得枠でオリックスに入団しました。
当初は怪我に悩み医師や理学療法士を交えたリハビリが優先でした。
中継ぎでの登板が多かったですが、徐々に結果を出し2008年には自身初の開幕投手に選ばれ、7回1失点10奪三振と勝利投手になる事ができました。
その後、2011年に右肘遊離軟骨除去手術を受け、2012年、2013年と怪我に苦しみ2014年には右肘骨棘の除去手術を受けています。
怪我に苦しみながらも2015年には『第1回WBSCプレミア12』でシーズン中に日本代表候補へ選出されています。
2016年は一軍公式戦通算100勝を達成しています。
NPB通算133人目の100勝に、球団史上最少タイ記録の敗戦数(通算56敗)で到達という結果でした。
金子千尋投手の変化球の種類
最速154キロのストレートがあり、変化球は『カーブ』『スライダー』『カットボール』『チェンジアップ』『フォーク』『シュート』『パワーシンカー』と多彩です。
本人は投げようと思えば何でも投げれると言っています。
バッターからしてみるとどれも腕の振りが一緒で見極めが難しく打ちにくいとの事です。
金子投手のパワーシンカー
パワーシンカーの軌道、変化について
普通のシンカーは外へ逃げながら大きく落ちます。※左打者の場合
金子投手が投げるパワーシンカーはシュートとシンカーの間ぐらいの球という事です。
金子投手が変化球を投げる時はいかにストレートと思わせてバットを振らせるか意識しているみたいです。
イメージは真ん中から横に、下に、斜めに曲がっていく感じです。
金子千尋投手パワーシンカーの動画
パワーシンカー投げ方のポイント
ストレートと思わせていかに振らせるか考えて変化させています。
金子投手が試合で投げようと思うのは変化球が完成してからではありません。
ある程度投げれるようになったらどんどん実践で試していきます。
実践で試して見てバッターの反応を見たいと使える変化かどうか分からないと言う事です。
ストライクゾーンから曲がる変化をさせ、いかにストレートと思わせる変化にさせるかが大きなポイントです。
変化球の投げ方や握りが分かるオススメ書籍
変化球に関する書籍が販売されています。
オススメなものを紹介させて頂きますので、こちらも参考になると思います。
金子千尋投手のパワーシンカーまとめ
パワーシンカーを投げ始め、3ヵ月の練習で試合で使い始めたと言います。
完成した訳ではありませんが、試合で使わないとバッターの反応もわからないと金子投手は言っています。
たった3ヵ月で実践で使うなんてかなり大胆さがあります。
この大胆さが変化球を早く完成させる秘訣なのかも知れません。
パワーシンカーは2013年の3月にブルペンで投げ始め、同じ年の6月に実践で使っています。
変化球へのこだわりはいかにストレートに見せる事ができ、バッターに振らせるかと言う事です。