野球に限らすスポーツをやっている人ならば『イップス』という言葉を聞いたことがあると思います。
思い切ったプレーをしたいけど出来ない、バットが前みたいにスイングできないなど、野球でイップスになると辛い思いをしてしまいます。
野球だけでなくゴルフでもパッティングや、サッカーでもPKなどもイップスの症状は分かりやすく出ます。
なぜイップスになってしまうのでしょうか。
どんな原因があってどんな治療法があるのでしょうか。
ここでは『イップス』になる原因や症状、治療法や克服法を紹介したいと思います。
野球におけるイップスについて
野球で起こるイップスの症状について
肉体的な痛みやケガではなく、精神的なメンタル面が原因で運動神経を刺激し、自分の思い通りのパフォーマンスが出来なくなってしまいます。
野球ではピッチャーがイップスになるケースが多いように思います。
もちろんプロ野球選手でもイップスになる選手はいます。
イップスになりそのまま治らず引退した選手もいますし、イップスを克服した選手、他のポジションを変更して活躍した選手もいます。
自分ではイップスと気付かずに調子が悪いと思っているだけの場合もあったりするそうです。
野球でイップスになる原因
イップスになる原因は様々で、誰しもがなりたいと思ってなる訳ではありません。
イップスになってしまうと悪い連鎖が生じなかなか抜け出す事が出来なくなってしまいます。
イップスになるときは何か大きなミスや失敗をした事が原因となるケースが多いです。
例えば、大事な試合(大会の決勝戦など)で自分のエラーが原因で負けてしまい、そのエラーが原因でプレーが消極的になってしまい、消極的なプレーが更にミスを誘発させてしまう。
エラーをしたくないと思う事がエラーを誘ってしまい、自分でもわからない状態でまたエラーをしてしまう。
イップス特有の悪い連鎖が始まってしまうのです。
ピッチャーの場合、例えば最終回あとワンアウト取れば勝てると言う時にホームランを打たれてしまい負けてしまった時などに発生します。
普段はいつも通りの感じでピッチングが出来るのに、最終回になるとホームランを打たれてしまった記憶が蘇り、突如調子が悪くなりフォアボールを連発してしまうなど、イップスの症状だと思います。
イップスは誰でもなる可能性がある
イップスはエラーやミスが原因でなる事が多いですが、一流選手と言われるプロ野球選手ならばエラーやミスも少ないので、イップスにならないかと言うとそんな事はありません。
プロ野球選手でもイップスにはなります。
多くのプロ野球選手がイップスになり、克服できずに引退した選手もいますし、ポジションを変更して活躍した選手もいます。
イップスは突然かかる事が多いですし、イップスの選手を見ても自分にもなる可能性があるので他人事ではありません。
イップスは誰にでも起こりえる可能性があるメンタル面の運動障害です。
かと言って人には相談しにくかったりもしますし、病院なんかには行きにくいと思います。
そんな時はまず本を読んでみる物一つの方法だと思います。
オススメの本を紹介したいと思いますので、良かったらご覧頂ければと思います。
野球イップスの改善方法について
イップスになる原因は人それぞれ違います。
それが故に改善方法も人それぞれ違ってきます。
ここでは一般的な改善方法を紹介したいと思います。
自分がイップスである事を受け入れる
イップスという診断を受けたのにも関わらず、自分はイップスではないと言い張りイップスを受け入れなかったらいつまで経っても治す事はできません。
イップスを治す事の第一歩は自分がイップスであることを受け入れる事です。
イップスになることは誰にでも可能性がある事で、プロのアスリート選手でもイップスになりますので、けっして恥ずかしい事ではありません。
ここを乗り切ればまた野球が上手くなると強い意志で気持ちを切り替え、イップス克服に努める事です。
良いイメージでポジティブなメンタル思考をする
イップスはエラーやミスをしてしまった悪いイメージが頭に残り、知らないうちに運動神経を刺激し、思い通りのパフォーマンスが出来なくなっています。
『またエラーをしてしまう』『ここで失敗したら同じことを繰り返してしまう』などネガティブな感情に支配されてしまいます。
もし悪いイメージが頭をよぎった時はすぐに切り替え、忘れるようにしましょう。
そして良いイメージをして『やればできる!』『思い切ってプレーするぞ!』という気持ちを持って下さい。
これはメンタル面をコントロールするテクニックで、イップス克服にも重要な事です。
野球をする時だけではなく、日常生活でも常に良いイメージを意識しましょう。
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手首を柔らかく使う
イップスになったとき多く見られるのが、手首が硬直して全くスナップスローが出来なくなる事です。
これを治す効果的な方法は仰向けに寝転がり天井に向かってボールを投げる事です。
ボールの回転を意識し、手首だけでボールを投げる感じです。
これを繰り返し行う事により、いつの間にか手首が柔らかくなスナップスローが身に付きます。
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ポジションを変更する
ピッチャーをやっていてイップスになってしまった場合は、ピッチャー以外のポジションをする事でイップスの症状が出なくなったりします。
他のポジションであればピッチャーで起こるミスや失敗が起こらないので、イップスの症状がでなくなるのです。
もちろん内野手でイップスになった場合は、外野手にコンバートする事により克服できるケースもあります。
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野球イップスの原因と症状のまとめ
イップスは誰にでもなる可能性がある事で、一流のプロ野球選手でもなる可能性があります。
ひとつのミスが原因でイップスになってしまい、悪い連鎖が始まり抜け出せなくなってしまいます。
イップスはメンタル面、精神的部分の原因がほとんどですが、精神的な要因を克服することは並大抵なことではありません。
イップスを治すには度重なる練習をし、悪いイメージから良いイメージに切り替える事が重要です。
イップスの時ほど基本に忠実になり、正しい体の使い方を理解する事が重要です。
シンプルですが一番効果的な方法だと思います。
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