初めての1つは「少年軟式用」の「オールラウンド用」を選べば失敗しません。
サイズは学年よりも「今の手」に合わせ、指先が奥まで届いて片手で開け閉めできるものにします。
値段は1万円前後が目安で、冬に買って春までに柔らかくしておくと安心です。
この記事では、学年・身長別のサイズ早見表、家でできるサイズの確かめ方、値段の目安、型付けと手入れ、投手用グローブの色の決まりをまとめます。
後半では、初めて買う保護者向けにおすすめのグローブ5つを比較表つきで紹介します。
少年野球のグローブ選びで確かめる5つのこと
少年野球のグローブは「少年軟式用・右投げ用か左投げ用か・オールラウンド用・今の手に合うサイズ・チームの決まり」の5つを確かめれば選べます。
順番に見ていきましょう。
①「少年軟式用(ジュニア軟式)」を選ぶ
まず、商品名や説明に少年軟式用(ジュニア軟式用)と書かれたものを選びます。
一般用(大人用)や硬式用は、子どもの手には大きく重く、革も硬いので、ボールをつかむ前に手が疲れてしまいます。
通販では「軟式」とだけ書かれた一般用も並んでいます。
「少年」「ジュニア」の文字があるかを必ず確かめてください。
② 利き手は「投げる手」で選ぶ
グローブは、投げる手で「右投げ用」「左投げ用」を選びます。
右手で投げる子は、左手にはめる「右投げ用(RH)」です。
「右利きだから右手にはめる」と思って左投げ用を買ってしまうのが、通販でよくある間違いです。
迷ったら、子どもにボールを投げさせて、どちらの手で投げるかを確かめてから注文しましょう。
③ 初めてはオールラウンド用
初めての1つは、どのポジションでも使えるオールラウンド用にします。
低学年のうちはいろいろなポジションを経験することが多いうえ、少年用はオールラウンド用の種類が豊富で選びやすいです。
④ サイズは学年より今の手
サイズは「何年生か」より、今の手の大きさに合わせます。
同じ学年でも体の大きさは子どもによって大きく違うからです。
「すぐ大きくなるから」と大きすぎるサイズを買うと、開け閉めできずにボールを落とし、顔や体に当たる原因になります。
⑤ チームの決まりを先に聞く
買う前に、入るチームの監督やコーチにチームの決まりがあるかを聞いておきます。
色やメーカーの指定、捕手をする子にキャッチャーミットが要るかどうかは、チームによって違います。
学年・身長別のサイズ早見表

少年用グローブのサイズは、SS・S・M・L・LLの5つが中心で、身長と学年で目安がわかります。
サイズ早見表
ミズノの少年用サイズの目安は、次のとおりです。
| サイズ | 身長の目安 | 学年の目安 |
|---|---|---|
| SS | 〜120cm | 1〜2年生 |
| S | 120〜135cm | 1〜3年生 |
| M | 130〜145cm | 2〜4年生 |
| L | 145〜155cm | 4〜6年生 |
| LL | 155cm〜 | 5〜6年生 |
※ミズノ公式の少年用サイズチャート(2026年11月3日確認)より。年長・年中向けの3S・5Sもあります。
※同じ「M」でも、メーカーや商品で大きさが違います。最後は実際にはめて決めてください。
家でできる確かめ方4つ
サイズが合っているかは、家で次の4つを試せばわかります。
1つ目は、指を入れたときに指先が奥まで届くかです。
2つ目は、グローブをはめた手だけで、パクパクと開け閉めできるかです。
3つ目は、親が1〜2mほどの近さから胸の高さへ下手で軽くボールを投げ、10回ほど捕らせてみることです。
初めての子は、柔らかいボールで試すと怖がらずにできます。
落としたときに、グローブが閉じきらずにこぼれているなら、大きすぎるか硬すぎるサインです。
4つ目は、はめた腕を前に伸ばして構えたとき、すぐにグローブが下がらないかです。
重すぎると腕が疲れて、捕る形がくずれます。
指先が届かず、開け閉めもしにくいなら、そのグローブは大きすぎます。
大きめ・小さめで迷ったら
2つのサイズで迷ったときは、低学年なら開け閉めしやすい小さいほうを選びます。
高学年で手が大きくなり、指先がグローブの奥に当たって窮屈なら、1つ上のサイズを試してみてください。
お店で両方はめて、子どもが「こっちのほうが閉じやすい」と言うほうを選ぶのがいちばん確かです。
何年使える?
上の表のとおり、1つのサイズの学年の目安は2〜3学年ほどです。
成長に合わせて、小学生のうちに1〜2回は買い替えると考えておくと、予算が立てやすくなります。
ただし、背の伸び方や使う頻度で変わるので、「指先が届かない」「閉じにくい」と感じたら早めに見直しましょう。
ポジション別のグローブはいつから?
ポジション別のグローブは、高学年になって守る位置がほぼ決まってからで十分です。
低〜中学年はオールラウンド用1つでよい
低学年から中学年のうちは、オールラウンド用を1つ持っていれば困りません。
いろいろなポジションを経験する時期なので、1つのグローブに慣れて、捕る基本を身につけることを優先しましょう。
高学年で内野・外野が決まったら専用のグローブ
高学年で守る位置が決まってきたら、ポジション別のグローブを考えます。
内野手用はボールをすぐ持ち替えやすいよう浅めで小さめ、外野手用はフライを捕りやすいよう大きめで深めに作られています。
➡ 内野手のグローブでオススメなメーカーはどこ?メリット・デメリット比較
➡ 硬式 軟式外野手グローブおすすめ人気メーカーは?かっこいい種類と特徴 メリット・デメリットを比較
捕手はキャッチャーミット
捕手をする子には、キャッチャーミットを用意するのがおすすめです。
全日本軟式野球連盟(全軟連)のよくある質問では、ポジションごとに使えるグローブの種類を次のように示しています。
| 種類 | 使えるポジション |
|---|---|
| グラブ(ふつうのグローブ) | 全員(捕手・一塁手も使える) |
| ファーストミット | 捕手と一塁手だけ |
| キャッチャーミット | 捕手だけ |
全軟連は、決まりではなくおすすめとして、特に学童の捕手には安全のためキャッチャーミットを使うよう呼びかけています。
投手の球を何十球も受けるので、ふつうのグローブでは手のひらを痛めやすいためです。
チームで用意してくれることもあるので、買う前に確かめましょう。
➡ キャッチャーミットおすすめな選び方 メーカー比較 評価 評判 捕手グローブのメリット・デメリット
グローブの色の決まり【全軟連の規定】
全軟連の決まりでは、野手用グローブの色に制限はなく、投手用グローブだけに色の決まりがあります。
野手用は色の制限なし
野手が使うグローブは、本体・ひも・刺しゅうなど、どの部分の色にも制限がありません。
黒・茶・オレンジ・赤など、好きな色を選べます。
投手用は本体の色に決まりがある
投手用グローブは、捕球面・背面・ウェブ(網の部分)の色に決まりがあります。
全軟連は2024年2月に投手用グローブの色の決まりをゆるめ、今は次のとおりです。
| 部分 | 投手 | 野手 |
|---|---|---|
| 本体(捕球面・背面・ウェブ) | 2色まで。白・灰色・PANTONEの色基準14番より薄い色は使えない | 制限なし |
| ハミダシ・ヘリ革・ひも・縫い糸・指掛け | 制限なし | 制限なし |
| 刺しゅう(名前・背番号・チーム名) | 糸の色・大きさとも制限なし | 制限なし |
| 柄模様・商標・マーク | 制限なし | 制限なし |
※全日本軟式野球連盟「グラブの取り扱いについて」(令和6年2月)より。2026年11月3日確認。
投手は、白や灰色、薄い色の本体を使えません。
白いボールと見分けにくくなり、打者が戸惑うのを防ぐためと考えられます。
全軟連の取り扱いで、学童だけを別扱いにする決まりは示されていません。
なお、これは軟式(全軟連)の決まりです。
リトルリーグなどの硬式の少年チームは、それぞれの団体の決まりに従います。
大会独自の決まりもあるので確認を
地域の大会やリーグによっては、独自の決まりを設けていることがあります。
投手をする可能性がある子なら、初めての1つは黒や濃い茶色にしておくと、どの大会でも困りにくく無難です。
細かい色の決まりは、大会の要項かチームの指導者に確かめてください。
➡ 投手用(ピッチャー用)グローブかっこいいオススメ型メーカーはどこ?特徴メリット・デメリット比較
値段の目安と、どこにお金をかけるか
初めての少年用グローブは、1万円前後で十分です。
高いグローブほど良い革を使っていますが、革が硬く、握る力の弱い子どもには開け閉めしにくいことがあります。
| 値段の目安 | 向いている子 | 特徴 |
|---|---|---|
| 5,000〜8,000円ほど | 低学年・まず続くか様子を見たい | 柔らかく軽いものが多い |
| 1万〜1万5,000円ほど | 初めてで迷ったら | 柔らかさと長持ちのバランスがよい |
| 2万円台 | 高学年・型付け済みがほしい | 良い革や、お店の型付け済みのもの |
※2026年11月時点の通販の価格をもとにした目安です。お店や時期によって変わります。
お金をかけるなら、グローブの値段より「手に合うサイズ」と「柔らかさ」を優先してください。
お店で型付けまでしてもらえる型付け済みは値段が上がりますが、すぐに練習で使いたい家庭には便利です。
少年野球のおすすめグローブ5選【2026年版】
ここでは、初めての1つに向く少年軟式用・オールラウンド用のグローブを5つ紹介します。
まずは比較表で全体を見てください。
| 商品名 | サイズ | 向く学年 | 革 | 値段の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ①ゼット アクロキャッチ | M(130〜145cm) | 低〜中学年 | 手のひら側が牛革 | 5,000円台 |
| ②ゼット グランドヒーロー | M(130〜145cm) | 3〜5年生 | 牛革 | 9,000円前後 |
| ③SSK ウインドリーム | M | 2〜4年生 | 天然皮革 | 1万円台前半 |
| ④ミズノ ウィルドライブ ブルー | M(130〜145cm) | 2〜4年生 | 天然皮革 | 1万2,000円前後 |
| ⑤ローリングス ハイパーテック R9 | L(145〜155cm) | 高学年 | 天然皮革 | 1万3,000円前後 |
※価格は2026年11月時点の目安です。サイズの展開と在庫は、商品ページで確かめてください。
①ゼット アクロキャッチ|まず続くか様子を見たいなら
アクロキャッチは、5,000円台で買えるゼットの入門用のグローブです。
メーカーは「はじめてグラブを使う子供にも扱いやすい軽くて柔らかい少年用グラブ」と紹介しています。
続くかまだ分からない子の、最初の1つに向いています。
表の一部と裏は合成の素材なので、長く使いたいなら天然の革のモデルを選びましょう。
②ゼット グランドヒーロー|1万円以下の牛革グローブ
グランドヒーローは、1万円以下で買える牛革の少年軟式用グローブです。
柔らかく加工した革と握りやすい作りで、初めての子でも閉じやすいように作られています。
ここで紹介する色は黒と茶の2色づかいです。
投手もする子は、チームや大会の決まりを先に確かめてから選んでください。
③SSK ウインドリーム|色を選べる天然皮革のグローブ
ウインドリームは、SSKの少年軟式用のオールラウンド用グローブです。
表も裏も天然の革で、柔らかくなじみやすいのが特長です。
色が5色あるので、チームの決まりに合わせて選べます。
④ミズノ ウィルドライブ ブルー|開け閉めしやすい定番
ウィルドライブは、ミズノの少年軟式用の定番のグローブです。
曲げやすい作りと柔らかい革で、ボールをつかみやすくしています。
ウェブ(親指と人差し指の間の網)の下はひもで補強してあり、破れにくい作りです。
⑤ローリングス ハイパーテック R9|高学年が長く使う1つに
ハイパーテック R9は、5つの中では値段が高めのローリングスの少年軟式用グローブです。
表も裏も天然の革で、買ってすぐ使えるように作られています。
小さい手でも小指側を閉じやすい作りなので、手が大きくなってきた高学年がしっかりしたグローブに替えるときに向いています。
迷ったら、低学年は①か②、中学年は③か④、高学年で手が大きい子は⑤から選ぶのがおすすめです。
買った後の型付けと手入れ
買ったグローブは、親子のキャッチボールで少しずつ柔らかくするのが基本です。
型付けはキャッチボールとハンマーで
型付けは、グローブを手になじませ、ボールが収まる「ポケット」を作ることです。
1日10〜15分ほど、近い距離のキャッチボールを週3〜4日続けると、少しずつ閉じやすくなります。
親が投げて子どもが捕る形を中心にし、子どもの返球は近い距離で軽く投げる程度にしましょう。
キャッチボールができない日は、型付け用のハンマーでポケットになる場所を軽く叩きます。
スチームやお湯を使う型付けは、やけどのおそれがあり、やり方しだいで革が硬くなったり傷んだりすることもあるので、家では行わないでください。
ドライヤーやストーブ、電子レンジで温めるのも避けましょう。
早く柔らかくしたいときは、買ったお店に型付けを頼むほうが安心です。
使った後の手入れ
使った後は、ブラシや乾いた布で土やほこりを落とし、ボールをポケットに挟んでひもや輪ゴムで軽く留めて保管します。
保管は直射日光や車の中を避け、風通しのよい日陰にします。
天然の革のグローブなら、オイルは塗りすぎると重くなるので、乾いてきたと感じたときに少量だけ塗るのがコツです。
合成の革(人工皮革)のグローブもあるので、素材の表示と、メーカーの手入れの案内を確かめてください。
➡ グローブを柔らかくする方法 新品の手入れの仕方や慣らし方、オイルの塗り方について
➡ 野球グローブ手入れ道具おすすめオイルなど紹介 メンテナンスには欠かせない必須野球用品グッズ一覧
いつ買う? 冬に買って春に備える
グローブは、11〜12月に買って、春の練習が本格的に始まるまでに柔らかくしておくのがおすすめです。
クリスマスやお年玉の時期がちょうどいい
クリスマスやお年玉の時期に買えば、春まで2〜3か月ほど型付けの時間がとれます。
新しいグローブは硬いので、買ってすぐ試合で使うより、冬のうちに慣らしておくほうが子どもも安心してプレーできます。
入団の多い2〜3月は、人気のサイズや色が品薄になることもあります。
欲しいサイズが決まっているなら、早めに探し始めると選びやすいです。
おさがり・中古を使うときの確かめ方
きょうだいや知り合いのおさがり、中古のグローブを使うときは、次の3つを確かめます。
1つ目は、ひもが切れかけていないかです。
2つ目は、革にひび割れや破れがないかです。
3つ目は、少年用か一般用か、右投げ用か左投げ用かです。
ひもは交換できますが、革の割れが大きいものは、捕ったときにボールがこぼれやすいので避けましょう。
少年野球のグローブについてよくある質問
大きめを買えば長く使える?
すすめません。
大きすぎるグローブは開け閉めできず、ボールを落としてけがの原因になります。
今の手に合うサイズを選び、合わなくなったら買い替えましょう。
一般用や硬式用でもいい?
小学生には少年軟式用をすすめます。
一般用・硬式用は大きく重く、革も硬いので、子どもの手ではうまく閉じられません。
ポジション用はいつから?
高学年になって、守る位置がほぼ決まってからで十分です。
捕手をする子は、安全のためキャッチャーミットを用意しましょう。
型付けは必要? お店に頼むべき?
型付けはしたほうが、早く捕りやすくなります。
親子でキャッチボールできるなら家で十分です。
すぐに使いたいときや時間がとれないときは、買ったお店に頼むと安心です。
色の決まりはある?
全軟連の決まりでは、野手用は色の制限がありません。
投手用は、本体に白・灰色・薄い色を使えず、2色までという決まりがあります。
大会独自の決まりもあるので、チームに確かめてください。
何年使える?
1つのサイズの学年の目安は2〜3学年ほどです。
小学生のうちに1〜2回は買い替えると考えておくと安心です。
右投げ用・左投げ用はどう見分ける?
右手で投げる子は、左手にはめる「右投げ用(RH)」を選びます。
商品名や説明の「右投げ用」「左投げ用」の表記を、注文前に必ず確かめてください。
いつ買うのがいい?
11〜12月に買い、冬の間に型付けしておくのがおすすめです。
2〜3月は品薄になることもあるので、早めに探しましょう。
手や指を痛がるときは?
捕ったときに手のひらや指が痛む、腫れているときは無理をさせず、医師に相談してください。
突き指したときは、指を引っ張って治そうとせず、冷やして安静にしたうえで医師に診てもらいましょう。
野球評論家のひとこと
グローブ選びで保護者がいちばん迷うのは「大きめを買って長く使うか」ですが、捕る基本を身につける小学生の時期は、片手でしっかり閉じられることが何より大切だと私は考えます。
グローブが閉じきらないと、ボールを包んで捕るのではなく、当てて止めるような捕り方が身につきやすく、あとで直すのに時間がかかることが多いと見ています。
値段の高さよりも、手に合うサイズと柔らかさを優先し、冬の間に親子のキャッチボールで少しずつなじませてあげてください。
捕るたびに手のひらや指を痛がるときは、グローブが合っていないサインかもしれません。
無理をさせずにチームの指導者に相談し、痛みが続くときは医師に診てもらいましょう。
まとめ
初めてのグローブは「少年軟式用」「オールラウンド用」「今の手に合うサイズ」の3つで選べば失敗しません。
右投げの子は左手にはめる「右投げ用」を選び、値段は1万円前後を目安にしてください。
冬のうちに買って親子で型付けしておけば、春から安心して練習に参加できます。
グローブと一緒に、バットやスパイクも学年に合ったものを選びましょう。
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参考にした資料(2026年11月3日確認): 全日本軟式野球連盟「グラブの取り扱いについて」(令和6年2月)/全日本軟式野球連盟 よくある質問/ミズノ公式 少年用グラブのサイズチャート(商品ページ)