コントロールを磨く

ピッチングでアウトコース(外角)を有効的に使う投球術 アウトローは投手の武器に!

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「困った時はアウトロー」「アウトコースへのコントロールは投手の生命線」という言葉をよく聞きます。

これは野村克也さんがおっしゃっていた言葉です。

 

アウトコースは打者から遠く、打ちにくい場所で長打にもなりにくいコースです。

ですので、アウトコースへのコントロールは非常に大切になります。

 

しかし、コントロールを誤り内側に入ってしまうと、打者にとって打ちごろの球になってしまいます。

ボール球になってもいいぐらいの際どいコースに投げるのが効果的だと思います。

 

また、インコースとの組み合わせにより、アウトコースをより有効的に使う事も出来ます。

ここではアウトコースを有効的に使う投球術について紹介したいと思います。

アウトコース(外角)はピッチングの基本

アウトコースにきっちりとコントロールできれば、それだけで投手として大きな武器になります。

速いストレートやキレの良い変化球も大切ですが、コントロールも大切です。

 

プロ野球の投手でもアウトコースへ投げる割合は多いです。

ますはプロ野球投手の投球割合を見てみましょう。

 

プロ野球投手の投球割合

こちらはNPBの過去10年の投球割合になります。

 

年度/内角/真ん中/外角

2008 27.4% 20.5% 52.1%

2009 29.1% 18.6% 52.3%

2010 29.5% 18.0% 52.6%

2011 27.4% 18.5% 54.0%

2012 26.9% 20.1% 53.0%

2013 26.6& 21.7% 51.7%

2014 27.3% 22.9% 49.8%

2015 26.6% 21.1% 52.3%

2016 27.5% 22.4% 50.1%

2017 26.9% 23.0% 50.1%

 

これは2008年から2017年の投球割合になります。

近年ではカットボールやツーシームなどの小さく動く変化球で打ち取る投手が増え、アウトコースへの投球は減少傾向にあります。

と言っても、外角への割合は高くピッチングの基本はアウトコースと言えるのではと思います。

 

アウトコースのメリット

アウトコースは打者から遠いコースで、長打が出にくいコースです。

長打が出にくいのは、アウトコースの球は引っ張りづらいからです。

 

さらにアウトコースはストライクゾーンからボースになる変化球も投げやすく、三振を取りやすいコースでもあります。

ストライクゾーンからボール球になる変化球にバッターが手を出したら、ヒットになる確率はかなり低いと思います。

バットが届かなかったり、体勢が崩されたりと多くのバッターが三振するのではないでしょうか。

 

また、アウトコースは死球になるリスクが無いコースでもあります。

 

  • 長打が出にくい
  • 変化球で打ち取りやすい
  • 死球のリスクがない

など、アウトコースには大きなメリットがあります。

 

強打者にはアウトコース攻めがセオリー

基本的に強打者はパワーがあり、甘い球は力強くスイングし引っ張ってきます。

インコースに投げたときに、良い球が決まれば打ち取る事は出来ますが、甘く入ってしまったら長打を打たれてしまう可能性が高くなります。

 

そのため、長打の可能性が低いアウトコースに投げるのはセオリーとされています。

また、アウトコースに投げストレートを狙っているのか、変化球を狙っているのか様子見をする事も出来ます。

 

アウトコースを有効的に使う投球術

アウトコースにしっかりとコントロールが出来る事は、投手にとって大きな武器になります。

そして、そのアウトコースを有効的に使う投球術もあります。

 

では、どうしたらアウトコースを有効的に使えるのでしょうか。

  • アウトコースを生かすためにインコースを突く
  • 速い球と遅い球で緩急を使う
  • ストライクからボールになる変化球を使う

これがアウトコースを有効的に使う投球術になります。

 

それでは詳しく紹介したいと思います。

 

アウトコースを生かすためにインコースを突く

アウトコースは打者から遠いコースです。

それをより遠く見せるためにもインコースを使います。

 

2ストライクと追い込んだ時に、インコース高めのボール球の後にアウトコース低目に投げると、同じアウトコース低目でもより遠く見えるように打者は錯覚します。

これはインコース高めのイメージが残像として残っているからです。

 

こうした対角線上に攻める配球パターンは、ピッチングの基本であり、効果的な配球術になります。

 

速い球と遅い球で緩急を使う

同じアウトコースに投げる投球でも、緩急をつけるだけでもかなり効果的になります。

速いストレートがアウトコースに決まった後に、遅い変化球で同じアウトコースに投げれば、多くのバッターは体が泳いでしまうと思います。

 

アウトコースとインコースの投げ分けも効果的ですが、速い球から遅い球、遅い球から速い球と言った緩急も効果的です。

 

ストライクからボールになる変化球を使う

アウトコースのストライクゾーンからボール球になる変化球を投げる事が出来れば、バッターを三振に出来る可能性が高くなります。

バッターがストライクだと思い、打ちに来たら変化しボール球になる、そうなったらボールにバットは届かず空振りになります。

 

外に外れる変化球でオススメなのは、スライダーやカーブです。

ストレートだけではなく、変化球もコントロールが良くアウトコースにきっちりと決める事ができれば三振を取れる数も増えると思います。

 

アウトコースを有効的に使う投球術まとめ

アウトコースを有効的に使う投球術について紹介させて頂きました。

アウトコースに投げれると言う事は、投手にとって生命線とも言われる程大切な事になります。

 

アウトコースはピッチングの基本であり、プロ野球の投手もアウトコースに投げている割合は約50%になります。

2球に1球はアウトコースに投げている事になります。

 

アウトコースに投げるメリットには

  • 長打が出にくい
  • 変化球で打ち取りやすい
  • 死球のリスクがない

などがあり、強打者にはアウトコース攻めがセオリーとされています。

 

アウトコースを有効的に使う為には

  • アウトコースを生かすためにインコースを突く
  • 速い球と遅い球で緩急を使う
  • ストライクからボールになる変化球を使う

アウトコースにしっかりと投げる事ができるようになれば打者との勝負が有利になり、三振を取る数も増えてくると思います。

 

プロ野球史上最高の捕手と言われている野村克也さんが配球について書いた本が出版されています。

配球に関して学びたい方、関心のある方は是非ご覧頂ければと思います。

 

野村克也さんの本についてはコチラからどうぞ。

➡高校球児に伝えたい!配球学・リード術 [ 野村克也 ]

➡野村セオリー絆 [ 野村克也 ]



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