11月10日、日本ハムの竹田憲宗代表取締役社長、栗山英樹監督が都内で記者会見を開きました。
記者会見で大谷翔平選手のポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を容認することを明かしました。
来シーズンはいよいよメジャーリーガーの大谷選手が見られそうです。
大谷翔平選手メジャーへ!
竹田憲宗代表取締役社長
「本人と本日会談を持ち、来シーズンからMLBに活躍の舞台移したいと言われた。ファイターズはポスティングシステムの利用を承諾する」と明言しました。
栗山監督
「翔平ももっともっと前に進まないといけない。そういうけじめの日になった」と話しています。
栗山監督は入団時から大谷選手を指導してきました。
柔軟な起用法で唯一無二の二刀流プレーヤーとして才能を伸ばしてました。
日本プロ野球での活躍
花巻東高時代に高卒でメジャー挑戦を表明しましたが、日本ハムがドラフト会議で1位指名しました。
二刀流起用などを提案し、日本ハムに入団しました。
プロ入り後は二刀流として活躍し、2015年には15勝を上げ、勝率.750、防御率2.24で投手3冠を達成しました。
2016年は最速165キロを出し、日本最速記録を更新しました。
投手として10勝4敗、防御率1.86、打者として打率.322、22本塁打、67打点と投打で圧巻の成績を残し日本一に貢献しました。
日本シーズンでもMVPにも選出されています。
メジャーの新労使協定について
24歳以下の選手は、米国外から移籍する場合契約金は制限されます。
ルーキー選手と同様にマイナー契約で入団することになります。
球団に6年間の保有権があり、それまではFAにもなりません。
メジャー挑戦を2年後にすれば、総額3億ドル(約340億円)規模の契約になるかも知れないと言われていますが、大谷選手はメジャー挑戦を選びました。
FAでトップ級の実力者ながら、破格で契約が可能とあって、全30球団による大争奪戦になる可能性もあります。
大谷選手はすでに米国代理人としてCAAのネズ・バレロ氏と契約しています。
ポスティングシステムについて
日本とアメリカ間でのポスティングシステムは失効中ですが、現行の制度を1年間継続することで大筋合意したと米メディアが報じています。
当初は、メジャー球団が選手の契約総額の15%を旧所属球団に支払うとされていましたが、これは来年以降に導入される事になりそうです。
旧所属球団が決められる譲渡金を上限2000万ドル(約22億7000万円)に設定し、支払う意思のある全てのメジャー球団と交渉が可能になりそうです。
メジャーリーグの評価
2016年は怪我に苦しんだりもしましたが、投打による活躍は圧巻でした。
そんな大谷選手のメジャーでの評価はどうなのでしょうか。
ピッチャーとしての評価
ピッチャーにおいてはダルビッシュ投手の様になれると言われています。
ダルビッシュ投手と言えば、メジャーで3年連続2桁勝利を達成し、奪三振王のタイトルにも輝きました。
バッターとしての評価
メジャーでも4番を打つ程の実力を持ちで、ワールドシリーズでMVPを獲得したことがあるほどのスラッガーも比較の対象に上がってきているようです。
それほど大谷選手はバッターとしての評価も高いと言う事になります。
メジャーで二刀流は成功するのか
すでにメジャーの関係者の間でも二刀流の選手として評価をされています。
日本でも二刀流に対して当初は反対意見が多かったですが、今ではほとんど聞かなくなりました。
メジャーリーグでも二刀流の反対意見がなくなる程に高く評価をされています。
しかし、現代野球は細分化されているので投手と打者を兼ねるのは難しいという意見もあります。
現代野球は完全に分業制が確立されていて、投手でも先発、中継ぎ、抑えと役割があります。
メジャーリーガーから見ても、二刀流というスタイルがどれだけ難しく、それを実現し続けていることが驚異的なことであるとインパクトを与えているようです。
日本とメジャーの違い
二刀流をするという事は、それだけ体力を使う事になります。
投手であれば先発したら中4日、中5日と間があります。
しかし、二刀流となるとその休養がなくなり先発した後はバッターとして出場します。
メジャーできついと思う部分は、遠征する距離が多いという事です。
日本でやっていた頃よりも体への負担が大きくなります。
また、日本との気候の違いもあります。
メジャーで二刀流として活躍するには、より早くメジャーの環境になれる必要があります。
大谷翔平選手メジャー挑戦のまとめ
大谷選手はポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を明らかにしました。
メジャーでの評価も高く、二刀流として挑戦する事と思います。
日本とアメリカの環境はかなり違うので、二刀流して活躍するにはより早くアメリカの環境に慣れる必要があります。
日本では投打で活躍した二刀流がメジャーではどうなるか楽しみです。