高校野球の全国大会である甲子園は3月に春のセンバツ、8月に夏の甲子園があります。
テレビ中継もされる大きな大会なので、毎年楽しみにしている人も多いと思います。
同じ全国大会ですが、春と夏ではそれぞれ違うところがあります。
一体春と夏ではなにがどう違うのでしょうか。
また2018年からはタイブレーク制度が導入され、今までにない甲子園が見れる事になりそうです。
➡高校野球甲子園2018年からタイブレーク制導入!新ルール導入と変更の理由について
ここでは春のセンバツと夏の甲子園の違いについてまとめて見ました。
春のセンバツについて
春のセンバツ大会は正式名称を「選抜高等学校野球大会」と言います。
開催は夏の甲子園大会よりも10年遅く、2018年で春は90回、夏は100回になります。
春のセンバツ基本情報
主催:日本高等学校野球連盟、毎日新聞社
出場校数:32校(記念大会は36校)
開催期間:約2週間
優勝旗の色:紫紅
センバツに出場するには?
春のセンバツに出場するのに正式な予選大会がありません。
そのため、意外な高校にもチャンスがあり、出場する事があります。
選抜大会という名のとおり、選抜されないと甲子園に出場出来ません。
選考委員会の選考によって甲子園出場校が決定します。
では、選抜される基準はどんな内容なのでしょうか。
もちろん事前の大会で一定以上の成績を残しておかないといけません。
一般選考枠
夏の大会が終わると3年生が抜け新チームとなります。
新チームになった秋季大会の成績や地域性などを考慮し、出場校28校と補欠8校が選出されます。
選考されるには関東大会や近畿大会などに出場し、優勝、準優勝しなくてはいけません。
地方によってはベスト4でも選ばれる事もあります。
地域によって出場できる出場枠は
- 北海道:3
- 東北 :2
- 関東 :6
- 東海 :2
- 北信越:2
- 近畿 :6
- 中国・四国:5
- 九州 :4
となっています。
「県」での選出ではなく「地区」での選出になるため、出場校がない「県」がでます。
実力があると認めてもらえれば、同じ県から複数選出される事もありますが、一般選考で出場する高校は各都道府県において最大2校までと決まっています。
同じ県同志が甲子園で対戦するというのは、春のセンバツの楽しみの1つかも知れません。
21世紀枠
2001年の第73回大会から導入された選出枠です。
21世紀枠はここ数年3校程選出されています。
21世紀枠で選ばれるには、参加校が128校を上回る県大会でベスト32以上、それ以外の県大会ではベスト16以上になる必要があります。
また他にも、文武両道で模範となっていたり、環境の悪いなか頑張っているなども選考基準になります。
東日本から1校、西日本から1校、地域を限定せずに1校、合計3校が選ばれています。
明治神宮大会枠
2003年にできた出場枠です。
11月に開催される大会で、この神宮大会には秋季大会で良い成績を上げた各地方の代表10校が参加します。
この神宮大会で優勝すると、優勝した高校が所属する地域に出場枠が1つ与えられます。
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夏の甲子園について
夏の甲子園の正式名称は「全国高等学校野球選手権大会」と言います。
第1回大会は1915年に開催されました。
太平洋戦争中は大会が中止されていた事もあり、2018年で第100回となります。
夏の甲子園基本情報
主催:日本高等学校野球連盟、毎日新聞社
出場校数:49校(記念大会は55校)
開催期間:約2週間
優勝旗の色:深紅
夏の甲子園に出場するには
夏の甲子園は各都道府県で代表校を決めるため、トーナメント方式の県大会が予選として行われます。
北海道は北北海道と南北海道の2校、東京は東東京と西東京の2校となり、計49校が出場となります。
この県大会で優勝すると甲子園出場となり、仕組は至ってシンプルです。
トーナメント方式のため、負けてしまうとそこで終了となり3年生は引退となります。
そのためその試合にかける思いや、1球にかける思いは重く必死なプレーがファンを感動させます。
高校野球ファンが多いのも、こういった一生懸命なプレーが見られるところにあると思います。
夏の甲子園大会は、夏の風物詩とも言える存在になっています。
そのため毎年全国から高校野球ファンが甲子園に試合を見に来ています。
プロ注目の選手が多かったりすると、特に盛り上がります。
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甲子園の違いまとめ
春と夏の甲子園の違いを紹介させて頂きました。
春のセンバツは、大会で良い成績を残し、選考委員会から選ばれると出場する事が出来ます。
そのため初出場の高校が多かったり、色々な高校が見れる楽しみがあります。
しかし、夏の甲子園は県大会からの予選を勝ち上がらないと出場する事は出来ません。
そのため、強豪校や常連校の出場が多くなります。
また、春出場した高校が夏も出場し、チームや選手がどのくらい成長しているのか見る楽しみもあります。
春夏共通して言えることは、甲子園での大会は高校野球の大会の最高峰になります。
多くの高校球児が甲子園出場を目指し、日々努力しています。
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