かつて甲子園のヒーローとして活躍した斎藤佑樹投手ですが、プロに入ってからは結果が出せていません。
怪我に苦しんだりもしていますが、今年はもう30歳となり年齢的にも結果が欲しい所です。
今までも結果が出ていないのに、何故戦力外にならないのかという声も上がっています。
ハンカチ王子としてフィーバーしてからは、とても人気のある選手です。
入団2年目の時は開幕投手にも選ばれていますが、1年目の成績が良かったかというと6勝しか挙げていません。
6勝しか挙げていない投手を開幕投手にするなんてほとんどあり得ない事です。
やはり結果が出ていなくても人気のある選手という事で、球団に残っていた可能性が高いのではと思います。
しかし、今年は年齢的にも結果が欲しいシーズンです。
対外試合でも徐々に結果を出してきていますが、2018年はどんな成績になるのでしょうか。
ここでは斎藤佑樹投手の活躍を予想してみました。
斎藤佑樹投手について
高校時代
早稲田実業高校で春・夏共に甲子園に出場しています。
春のセンバツ甲子園では準々決勝で神奈川代表の横浜高校に敗戦しています。
同年夏の甲子園で早実は26年振りとなる決勝進出を決めました。
決勝戦は駒大苫小牧高校と行い、エースの田中将大投手との投手戦となりました。
延長15回でも勝敗が付かず、再試合となりました。
決勝戦が再試合となったのは、松山商業高校対三沢高校戦以来37年振りの事でした。
翌日の再試合でも斎藤投手は先発し、最後は田中投手を三振させ優勝しています。
この優勝が早稲田実業は初優勝となりました。
また、汗をハンカチで拭くしぐさが話題を呼び「ハンカチ王子」と言われる様になりました。
大学時代
高校卒業後はプロ入りせず、早稲田大学に進学しました。
1年生から活躍し、東京六大学野球春季リーグ戦で開幕戦となる東京大学戦で先発を務め勝利投手になりました。
また、1年生としては史上初となるベストナインにも選ばれています。
大学4年間で東京六大学野球史上6人目となる通算30勝300奪三振を達成しました。
さらには世界大学野球選手権大会と日米大学野球選手権大会に大学日本代表として4年連続選出されています。
これは史上初の事でした。
大学4年生の時はキャプテンになりました。
大学最後のリーグ戦にも優勝し、大学日本一というこれ以上ない有終の美を飾っています。
プロ入り
ドラフト会議では4球団から1位指名があり、日本ハムに入団しました。
高校、大学と順調に活躍していましたが、プロに入ってからは厳しい現実が待っていました。
プロ1年目は先発ローテーション入りしたものの、投球イニングの少なさや被打率の高さに課題を残しました。
プロ入り2年目で開幕投手に選ばれ、9回1失点で初の完投勝利を挙げています。
しかしその後勝ち星から遠ざかり、とうとう2軍落ちに。
その後右肩の怪我にも悩まされ、ほとんど1軍での登板は無くなってしまいました。
戦力外になるのではという噂もありましたが、背番号を「1」に変更し、球団は復活を待っています。
斎藤佑樹投手のプロでの成績
2011年
登板数:19
勝利数:6
防御率:2.69
2012年
登板数:19
勝利数:5
防御率:3.98
2013年
登板数:1
勝利数:0
防御率:13.50
2014年
登板数:6
勝利数:2
防御率:4.85
2015年
登板数:12
勝利数:1
防御率:5.74
2016年
登板数:11
勝利数:0
防御率:4.56
2017年
登板数:6
勝利数:1
防御率:6.25
2017年までのプロ通算成績は
- 登板数:74
- 勝利数:15
- 防御率:4.74
という成績になっています。
ちなみに敗戦は23になります。
斎藤佑樹投手の年棒
- 1年目:1,500万
- 2年目:3,000万 +,1500万
- 3年目:3,500万 +500万
- 4年目:2,800万 -700万
- 5年目:2,500万 -300万
- 6年目:2,300万 -200万
- 7年目:2,000万 -300万
- 8年目:1,830万 -170万
2年目と3年目はプラスとなっていましたが、以降は全てマイナスになっています。
2018年斎藤佑樹投手の活躍予想
斎藤投手の特徴
プロで見せた最速147キロのストレートに、スライダー、フォーク、カットボール、チェンジアップ、カーブなど多彩は変化球を持っています。
またボールをリリースする瞬間に「打たれる」と思ったら、体が勝ってに反応しボール球を投げる「危険察知能力」があると言います。
高校、大学時代はほとんど故障はありませんでしたが、プロになってから故障しまともな投球が出来ていません。
2018年の活躍を予想
年齢的にも崖っぷちとなっている今年は、開幕に向けて順調な調整をしています。
対外試合でも3試合連続無失点と、今年にかける思いはいつもより強く感じます。
無失点には抑えているものの、投球内容を見るとイマイチという感じです。
高めからストライクになるスライダーは高さが甘く、読まれてしまえば打ちごろの球だと思います。
またストレートのコントロールもイマイチな感じがします。
今季4回目の登板となったロッテ戦では、2回5安打5失点2四死球と安定感に欠けました。
制球力が定まらず、甘く入ったコースはことごとくヒットにされています。
3試合連続無失点もここで止まってしまいました。
また、投球フォームも安定感がなく、投げ終わった時の体勢が毎回変わっています。
下半身の力を上半身にしっかりと伝えられていないので、上半身の力だけで投げているような感じがします。
これではまた肩を痛めてしまうのではと思います。
結果を出さなくてはいけないシーズンですし、ケガをしてしまったら致命的になってしまいます。
このままのフォームだと恐らくまた故障してしまうのではと思います。
先発ローテーション入りも難しく、結果が出せないシーズンになってしまいそうです。
➡プロ野球2018年『日本ハムファイターズ』スタメン選手予想 開幕投手、先発ローテーション投手
斎藤佑樹投手の活躍予想まとめ
高校時代、大学時代と華々しい活躍をしてきましたが、プロに入ってからは成績が残せずにいます。
甲子園で投げ合った田中投手はメジャーで活躍する選手となり、今では斎藤投手と大きな差が出来てしまいました。
復活、復活という言葉をよく聞きますが、復活と言える程プロでも良い成績を残せていません。
プロ通算の成績は登板数74試合で15勝23敗、防御率4.74です。
いくら人気がある選手とはいけ、年齢的にも結果が出せないと厳しいシーズンになります。
さすがに日本ハムファイターズも結果が出せない選手を球団に置いておくのは厳しいと思いますし、ファンの声も気になります。
高校、大学と活躍できてもプロで活躍するのはそれほど難しい事なんだと思います。