プロ野球選手には個性的でオリジナルな投球フォームでピッチングする投手がいます。
もちろん最初からオリジナルなフォームで投球していた訳ではないと思いますが、練習を重ねるうちにたどり着いたフォームだと思います。
独特な投球フォームでカッコいい投手もいれば、変なフォームと思える投手もいたりします。
プロ野球の投手となると、特徴的なフォームが個性となりファンの楽しみも増えるのではないでしょうか。
ここではオリジナルな投球フォームを持つプロ野球選手を紹介したいと思います。
野茂英雄投手のトルネード投法
日本とメジャーで活躍した野茂英雄投手の投げ方は「トルネード投法」と呼ばれていました。
日本でプレイしている時はトルネード投法とは言われていませんでしたが、メジャーリーグに行った時に付いた名前になります。
投げる時にバッターに背中を見せる程ひねります。
これほど体をひねっても重心がブレないのは、下半身をよほど強化していた事と、体のバンラス感覚が優れていたのだと思います。
伸びのあるストレートと落差が大きいフォームボールを武器に三振の山を築きました。
日米通算で奪った三振は2,100個以上です。
野茂英雄投手のトルネード投法はメジャーで大人気となり、缶コーヒーのCMにもなった程です。
その後、トルネード投法で投げる投手はほとんどいません。
野茂英雄投手だから成功した独特なフォームだと思います。
渡辺俊介投手のサブマリン投法
渡辺投手の投げ方は「サブマリン投法」と呼ばれ、地面スレスレの所からボールを投球します。
ストレートは伸びあがってくるように見え、得意としていたシンカーは一度ボールが浮いて沈んでいました。
こちらは渡辺投手の投球フォームの動画になります。
地面からの距離はずか5㎝の所からリリースされる希少なサブマリン投法は、世界で一番低いアンダースローとも言われていました。
調子の悪い時は、マウンドに手を擦る事もあったと言います。
この高さから投げる事により、バッターはタイミングが取りずらく打ち取られてしまうのです。
村田兆治投手のマサカリ投法
左足を高く上げ、軸足に重心を大きく乗せる「マサカリ投法」は、投球フォームを大幅に改造し出来上がったフォームです。
切れ味するどいフォームボールでことごとくバッターを空振りにしました。
村田投手のマサカリ投法の動画はコチラになります。
1980年代のパ・リーグを代表する投手として活躍した村田兆治投手ですが、右肘を痛め、渡米しジョーブ博士の執刀でメスを入れます。
苦しいリハビリの後復活を遂げ「サンデー兆治」の異名を取りました。
多田野数人投手のガチョーン投法
超スローボールを投げる多田野投手の投球フォームは「ガチョーン投法」と言われていました。
投げ終わった後、重心移動があまりなく、軸足に残っている様に変則的なフォームです。
正直あまりカッコいい投法ではありませんが、この投球フォームにより1軍で活躍する事ができたのは事実です。
多田野投手の投球フォーム動画はコチラになります。
球速は出ていませんが、変則的なフォームから投げられる変則的に変化する変化球は打ちづらそうです。
ドラフト1位で日本ハムに入団したものの戦力外通告を受けました。
その後トライアウトで復活し、這い上がってきました。
試行錯誤して完成したフォームがこのガチョーン投法という投げ方になったのだと思います。
角 盈男投手のサイドスロー
角投手は左サイドスローのパイオニアと言われています。
角度のある伸びるストレートで胸元に投げるストレートが得意でした。
角投手の投球動画はコチラになります。
右打者のインコースに食い込んでくるストレートはかなり打ちにくそうです。
フォアボールが多く、ピンチを作り自滅することもあったがリリーフエースとして活躍しました。
特徴的な投球フォームまとめ
プロ野球選手にも多くの変則的フォーム、特徴的なフォームでピッチングをする投手がいます。
打者はタイミングが取りづらかったりします。
また、特徴的なフォームから投げられる変化球はさらにタイミングを合わせるのが難しく、空振りしたり打ち取られたりしてしまうのです。
今回紹介させて頂いた投球フォームは
- 野茂英雄投手のトルネード投法
- 渡辺俊介投手のサブマリン投法
- 村田兆治投手のマサカリ投法
- 多田野数人投手のガチョーン投法
- 角 盈男投手のサイドスロー
になります。
これらの投球フォームと同じフォームで投げる投手はほとんどいなく、オリジナルな投球フォームだと思います。
野球というスポーツは、ボールを投げる動作にもこれだけの個性がでます。
大切なのは、形(フォーム)ではなく、動き(モーション)という事になります。
投げる形は人それぞれですが、投げるのに必要な動きはしっかりと出来ていると思います。
色々な選手の個性が形となり、それが投球フォームになります。
色々な選手の個性を見つけるのも楽しいですね。