2026年のドラフト会議で、セ・リーグは5球団が1位を単独指名し、抽選になったのは中日だけでした(渡部海を外し、外れ1位で宮原廉を引き当てました)。
巨人は米球界挑戦の意向を示していた織田翔希を単独指名し、入団はまだ決まっていません。
セ・リーグの指名は支配下39人・育成15人で、そのうち投手が19人とほぼ半分を占め、捕手は6球団すべてが補強しました(巨人は育成で)。
ドラフト会議は10月22日に開かれ、12球団で支配下76人・育成51人が指名されました。
巨人は監督が決まらないまま会議に臨み、翌23日に松井秀喜氏の新監督就任が発表されています。
➡ 松井秀喜が巨人監督に就任|背番号90の理由と打撃から学べる練習法
※この記事の内容は、NPB公式のドラフト会議ページと順位表、報道を2026年10月23〜24日に確認したものです。
2026年ドラフト セ・リーグの1位指名の結果
セ・リーグの1位は、中日以外の5球団が1回目の入札で単独指名を決めました。
1位指名の一覧表
6球団の1位指名の流れは、次の表のとおりです。
| 球団 | 1回目の入札 | 結果 | 2回目の入札 | 結果 | 確定した1位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 榊原七斗(外野手・明治大学) | 単独 | - | - | 榊原七斗 |
| 巨人 | 織田翔希(投手・横浜高) | 単独 | - | - | 織田翔希 |
| DeNA | 星野世那(投手・大阪商業大学) | 単独 | - | - | 星野世那 |
| 広島 | 山里宝(内野手・亜細亜大学) | 単独 | - | - | 山里宝 |
| ヤクルト | 藤澤涼介(外野手・東京ガス) | 単独 | - | - | 藤澤涼介 |
| 中日 | 渡部海(捕手・青山学院大学) | 楽天と抽選、外れ | 宮原廉(投手・近畿大学) | ロッテと抽選、当たり | 宮原廉 |
中日の抽選の経過
中日は1回目に捕手の渡部海を入札し、楽天との抽選で外れました。
外れ1位では投手の宮原廉を入札し、ロッテとの抽選に勝って交渉権を得ました。
くじは2回とも、荒木雅博球団本部長補佐が引いています。
パ・リーグ側の抽選の様子は、パ・リーグ編にまとめています。
➡ ドラフト2026結果パ・リーグ編|6球団の指名一覧と評価・感想
球団別の指名選手と評価(2026年の順位順)

ここからは、2026年のセ・リーグの順位順に、各球団の指名選手と狙いを見ていきます。
表は支配下の指名を先に、育成の指名を後に並べています。
阪神タイガース(2026年1位)|1位 榊原七斗
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 榊原七斗 | 外野手 | 明治大学 |
| 2位 | 馬場拓海 | 投手 | 日本体育大学 |
| 3位 | 常深颯大 | 投手 | 大阪経済大学 |
| 4位 | 相羽寛太 | 内野手 | ヤマハ |
| 5位 | 的場吏玖 | 投手 | 天理大学 |
| 6位 | 越川海翔 | 捕手 | 東京ガス |
| 7位 | 石井康輝 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
| 育成1位 | 山下健信 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
| 育成2位 | 荒木誠也 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
指名の狙い
今季は79勝62敗2分で優勝し、防御率2.79はリーグ1位、打率.246は1位タイでした。
支配下7人のうち投手が4人で、野手は外野手の榊原、内野手の相羽、捕手の越川を1人ずつ指名しています。
ひとこと評価
優勝チームが、投手を中心に野手の各ポジションにも先に備えた指名です。
読売ジャイアンツ(2026年2位)|1位 織田翔希
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 織田翔希 | 投手 | 横浜高 |
| 2位 | 平田玲翔 | 投手 | 大分商業高 |
| 3位 | 池田聖摩 | 内野手 | 横浜高 |
| 4位 | 杉本真滉 | 投手 | 智辯学園高 |
| 5位 | 伊藤櫂人 | 内野手 | 中央大学 |
| 6位 | 松平快聖 | 投手 | 神奈川大学 |
| 育成1位 | 谷渕瑛仁 | 捕手 | 大阪桐蔭高 |
| 育成2位 | 柳井球汰 | 内野手 | 宇部工業高 |
| 育成3位 | 嶋武仁 | 外野手 | 北越高 |
| 育成4位 | 松田陸斗 | 内野手 | マツゲン箕島 |
| 育成5位 | 関蓮太郎 | 捕手 | 川崎市立向丘中学校 |
指名の狙い
今季は76勝64敗3分で、防御率2.80はリーグ2位、打率.234は4位、得点486は3位でした。
支配下6人のうち高校生が4人で、高校生投手3人を含め、数年先を見すえた指名になっています。
1位の織田は10月15日に米球界への挑戦を志望すると表明し、指名を受けた後も意思は変わらないと話しています。
会見では、NPBを経ずに米国の大学へ進む選択肢もあると話していますが、正式に入団を拒否したわけではありません。
織田投手が巨人に入団するかどうかは、2026年10月23日の時点で決まっていません。
松井新監督は、この指名を事前に「知らなかった」と明かしました。
ひとこと評価
打線の得点力をすぐに上げる即戦力の野手は少なめです。
一方で、育成5人のうち4人が高校生以下(高校生3人・中学生1人)で、長い目で選手を育てる方針がはっきり出た指名です。
横浜DeNAベイスターズ(2026年3位)|1位 星野世那
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 星野世那 | 投手 | 大阪商業大学 |
| 2位 | 保西雅則 | 内野手 | 日本航空石川高 |
| 3位 | 杉本寛斎 | 外野手 | ブリティッシュ コロンビア大学 |
| 4位 | 小金井凌生 | 投手 | 青森大学 |
| 5位 | 木口永翔 | 投手 | 上武大学 |
| 6位 | 神里陸 | 捕手 | ENEOS |
| 7位 | 坂口渉 | 外野手 | Honda |
| 育成 | 指名なし | - | - |
指名の狙い
今季は71勝69敗3分で、得点557はリーグ1位、防御率3.27は3位でした。
即戦力の投手として、星野を単独で1位指名しています。
4位の小金井と5位の木口も大学生の投手で、支配下で指名した投手3人はすべて大学生です。
ひとこと評価
12球団で唯一、育成の指名がなく、カナダの大学からも1人を指名した、独自色のある指名です。
DeNAは今季、3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がって日本シリーズに進みました。
広島東洋カープ(2026年4位)|1位 山里宝
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 山里宝 | 内野手 | 亜細亜大学 |
| 2位 | 西野啓也 | 捕手 | 立命館大学 |
| 3位 | 野原元気 | 投手 | 京都産業大学 |
| 4位 | 川凌平 | 投手 | 千葉商科大学 |
| 5位 | 光弘帆高 | 内野手 | 明治大学 |
| 6位 | 森煌誠 | 投手 | NTT東日本 |
| 育成1位 | 車谷仁 | 内野手 | 茨城アストロプラネッツ |
| 育成2位 | 田代旭 | 捕手 | 筑波大学 |
| 育成3位 | 皆吉海翔 | 内野手 | 長崎国際大学 |
指名の狙い
今季は61勝78敗4分で、打率.223と得点431はどちらもリーグ6位、防御率3.39は5位でした。
内野手に山里と光弘、捕手に西野を指名しています。
投手は3人で、大学生2人と社会人1人です。
ひとこと評価
打率と得点がリーグ6位だった打撃を、内野手から立て直そうとする指名です。
東京ヤクルトスワローズ(2026年5位)|1位 藤澤涼介
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 藤澤涼介 | 外野手 | 東京ガス |
| 2位 | 佐藤悠太 | 外野手 | 東北福祉大学 |
| 3位 | 福原聖矢 | 捕手 | 明治大学 |
| 4位 | 高田瑛大 | 内野手 | 都城高 |
| 5位 | 川平真也 | 投手 | 茨城アストロプラネッツ |
| 6位 | 石澤大和 | 投手 | 日本製鉄室蘭シャークス |
| 7位 | 渡邊隼輔 | 内野手 | 徳島インディゴソックス |
| 育成1位 | 西野日向 | 内野手 | 愛媛マンダリンパイレーツ |
| 育成2位 | 髙橋将大 | 投手 | 創価高 |
| 育成3位 | 尾﨑完太 | 投手 | セガサミー |
指名の狙い
今季は61勝80敗2分で、本塁打83はリーグ6位、防御率3.68と失点568もリーグ6位でした。
1位と2位で外野手を続けて指名しています。
ひとこと評価
長打力の課題に対し、上位2枠をどちらも野手に使いました。
防御率はリーグ6位でしたが、支配下で指名した投手は2人でした。
中日ドラゴンズ(2026年6位)|1位 宮原廉
| 順位 | 名前 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 宮原廉 | 投手 | 近畿大学 |
| 2位 | 柴﨑聖人 | 外野手 | 王子 |
| 3位 | 前嶋藍 | 捕手 | 亜細亜大学 |
| 4位 | 鈴木悠悟 | 投手 | 中京高 |
| 5位 | 西田櫂吏 | 投手 | 京都国際高 |
| 6位 | 清水智裕 | 捕手 | ヤマハ |
| 育成1位 | 内藤崚 | 投手 | 上田西高 |
| 育成2位 | 中西佳虎 | 外野手 | 大阪桐蔭高 |
指名の狙い
今季は60勝81敗2分で最下位でしたが、本塁打121はリーグ3位、打率.228は5位でした。
一方で、セーブ31とホールド90はどちらもリーグ最少です。
ただし防御率3.28はリーグ4位で、セーブ・ホールドの少なさは勝ち試合の少なさの影響もあります。
10月15日には、工藤公康新監督の就任が発表されています。
1位で捕手の渡部を入札し、外れた後も3位の前嶋と6位の清水で捕手を2人指名しました。
2位の柴﨑は外野手です。
ひとこと評価
工藤新監督の最初のドラフトは、捕手の層を厚くすることをはっきり打ち出した指名です。
投手は1位の宮原を含めて支配下で3人を指名しており、救援陣が厚くなったかどうかは来季の起用を見て判断したいところです。
2026年ドラフト セ・リーグ全体の感想・評価
セ・リーグ全体で見ると、投手を中心にしながらも、球団ごとに「高校生か大学生か」の方針がはっきり分かれたドラフトでした。
支配下39人中19人が投手。捕手は5球団が指名
NPB公式の一覧から数えると、セ・リーグの支配下39人のポジションの内訳は次のとおりです。
| ポジション | 人数 |
|---|---|
| 投手 | 19人 |
| 捕手 | 6人 |
| 内野手 | 8人 |
| 外野手 | 6人 |
| 合計 | 39人 |
捕手は、巨人以外の5球団が支配下で指名しました。
巨人も育成で捕手を2人指名しているので、6球団すべてが捕手を補強したことになります。
投手は毎年どの球団も欲しがりますが、今年のセ・リーグは捕手の補強もそろって目立ちました。
高校生8人・大学生19人・社会人9人(巨人は高校生、広島は大学生中心)
支配下39人の出身の内訳は、次のとおりです。
| 出身 | 人数 | 主な球団 |
|---|---|---|
| 高校 | 8人 | 巨人4人、中日2人、DeNA・ヤクルト各1人 |
| 大学 | 19人 | 海外の大学1人(DeNAの杉本寛斎)を含む |
| 社会人 | 9人 | 阪神・DeNA・ヤクルト・中日が各2人、広島1人 |
| 独立リーグ | 3人 | 阪神1人、ヤクルト2人 |
高校生8人のうち半分の4人を巨人が指名しました。
広島は支配下6人のうち5人が大学生で、2つの球団の方針は正反対です。
「チームの弱点」と「指名」の対応表
今季の数字(リーグ順位)と、支配下で指名した投手・野手の人数を並べると、次のようになります。
順位を確認できなかった所は「-」にしています。
| 球団 | 打率・防御率など | 得点の順位 | 本塁打の順位 | 支配下の投手 | 支配下の野手 |
|---|---|---|---|---|---|
| 阪神 | 防御率1位、打率1位タイ | - | - | 4人 | 3人 |
| 巨人 | 防御率2位、打率4位 | 3位 | - | 4人 | 2人 |
| DeNA | 防御率3位 | 1位 | - | 3人 | 4人 |
| 広島 | 打率6位、防御率5位 | 6位 | - | 3人 | 3人 |
| ヤクルト | 打率3位、防御率6位、失点はリーグ最多 | 5位 | 6位 | 2人 | 5人 |
| 中日 | 打率5位、防御率4位、セーブ・ホールドはリーグ最少 | - | 3位 | 3人 | 3人 |
本塁打がリーグ最少だったヤクルトは支配下7人のうち野手が5人で、打率と得点がリーグ6位の広島は1位から内野手を指名しています。
ドラフトの指名だけを見ると、防御率がリーグ6位のヤクルトは支配下の投手が2人で、投手の補強が来年以降の課題として残りました。
中日は救援の数字がリーグ最少でしたが、投手を3人指名しており、課題と言い切るのはまだ早そうです。
野球評論家のひとこと(指名から見える各球団の1〜2年後の課題)
指名の内訳から1〜2年後を考えると、焦点は「ドラフトで埋めきれなかった所をどう補うか」になりそうです。
防御率がリーグ6位だったヤクルトは、支配下で指名した投手が2人でした。
投手陣の立て直しは、外国人選手やトレード、今いる若手の成長に頼る部分が大きくなると考えられます。
中日はセーブとホールドがリーグ最少でしたが、最下位のチームはリードする場面そのものが少ないため、この数字だけで救援陣の力を決めつけるのは早いかもしれません。
防御率3.28はリーグ4位で、むしろ得点力の方が先に向き合うべき課題である可能性もあります。
巨人は支配下6人のうち4人が高校生で、成果が見えるのは数年先と考えるのが自然です。
その間に打線の得点力をどう上げるかは、松井新監督のもとでの起用と補強にかかってくるでしょう。
一方の阪神は、勝っているうちに次の世代を用意しておく、優勝チームらしい編成だと言えそうです。
中学・高校生へのヒント|ドラフトで指名される選手の共通点
ドラフトの結果を見ると、プロへの道は「高校から直接」だけではないことが分かります。
高校から直接プロは一部。大学・社会人・独立リーグからの道も
セ・リーグの支配下39人のうち、高校生は8人(約2割)でした。
残りは大学・社会人・独立リーグを経てプロに進んだ選手です。
| 出身 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 高校 | 8人 | 約2割 |
| 大学 | 19人 | 約5割 |
| 社会人 | 9人 | 約2割 |
| 独立リーグ | 3人 | 約1割 |
育成で指名された高校生も多く、巨人は育成5人のうち3人が高校生でした。
たとえば独立リーグの徳島インディゴソックスからは、セ・リーグだけで支配下2人・育成2人が指名されました。
高校で指名されなくても、大学・社会人・独立リーグで力を伸ばしてプロを目指す道があります。
➡ プロ野球選手になるには 仕事内容や一日の生活 給料・年収・収入、ドラフト会議やプロテストについて
今年も投手と捕手は多く指名された
12球団の支配下76人のうち、投手は44人、捕手は9人でした。
捕手は人数こそ少ないものの、今年のセ・リーグでは巨人以外の5球団が支配下で指名しています。
球速は「けがをしない体」とセットで伸ばす
たとえば中日の荒木雅博球団本部長補佐は、1位の宮原投手について「速い真っすぐが魅力」と話しています。
ただし、球速だけを追いかけて投げすぎると、肩や肘を痛める原因になります。
高校野球では1週間500球以内が2025年度から正式な規則になっていますが、500球以内なら安全という意味ではありません。
成長期に肩や肘が痛むときは、投げるのをやめて、早めに医師に相談してください。
正しい投げ方と体づくりをセットにして、少しずつ球速を伸ばしていきましょう。
自分の球速を記録しておくと、成長の具合も分かりやすくなります。
➡ 野球スピードガン
よくある質問
2026年のドラフト会議はいつ開かれた?
2026年10月22日に開かれました。
何人が指名された?
12球団で支配下76人・育成51人が指名されました。
そのうちセ・リーグは、支配下39人・育成15人です。
1位指名で抽選になったのは誰?
1回目の入札で重なったのは、渡部海(楽天が獲得)と鈴木泰成(ソフトバンクが獲得)の2人です。
外れ1位では宮原廉で中日とロッテが重なり、中日が獲得しました。
織田翔希投手は巨人に入団する?
2026年10月23日の時点では、入団するかどうかは決まっていません。
米国の大学へ進む選択肢もあると話していますが、正式に入団を拒否したわけではありません。
育成指名がなかった球団は?
12球団でDeNAだけです。
まとめ
セ・リーグの1位は5球団が単独指名で、中日だけが抽選を経て宮原廉を獲得しました。
巨人は織田翔希を単独指名しましたが、入団は未定です。
支配下39人のうち19人が投手とほぼ半分を占め、捕手は6球団すべてが補強しました(巨人は育成で)。
パ・リーグ6球団の結果は、パ・リーグ編にまとめています。
➡ ドラフト2026結果パ・リーグ編|6球団の指名一覧と評価・感想
➡ 松井秀喜が巨人監督に就任|背番号90の理由と打撃から学べる練習法
参考にした資料(2026年10月24日確認): NPB ドラフト会議2026/NPB 2026年セ・リーグ順位表/スポーティングニュース日本版(織田翔希)