ピッチャーの2段モーションという言葉を聞いたことがあると思います。
一体どうなると2段モーションになるのでしょうか。
また、2段モーションで投球するとどうなってしまうのでしょうか。
日本では40年ほど前から独自の注釈として「動作を途中で止めたり、変更してはならない」というルールに違反した場合も反則投球と定めていました。
走者なしなら「ボール」、走者ありの場合は「ボーク」を宣告していました。
2段モーションについて
2段モーションとは
ピッチャーが投球する際に、上げた足を2回上下させる事だったり、途中でフォームを静止させる事です。
投球フォームは静止する事なく、一定のリズムで投球しなくてはいけないのです。
わずかでも静止してはいけない訳ですが、この"わずかでも”と言う部分の判断は審判に委ねられています。
2段モーションがダメな理由
投球動作を静止させてしまうとボークになるというルールがあります。
投球動作に入ってから途中で動作を止めてしまうと「途中で静止した」となり、2段モーションによる「反則行為」となってしまいます。
途中で静止したりすると、打者のタイミングを簡単に外す事ができてしまうのです。
2005年に日本のプロ野球では、野球の国際化を目指すと言う方針から二段モーションの規制が強化されました。
この際に、上半身を含めた投球動作は静止していないにもかかわらず、足を上下しているだけで反則行為とみなされるなど、日本のルールは厳しすぎると言う声も挙がっていました。
判定基準緩和検討?
判定基準が厳しすぎるという意見があり、NPB=日本野球機構が判定基準の緩和を検討しているという事です。
日本のプロ野球は大リーグや国際大会に比べても判定基準が厳しすぎるという意見が多数上がっています。
そのため、NPBが2段モーションの判定基準を緩和する方向で、検討を進めているという事です。
プロ・アマ合同で行う規則委員会でアマチュア野球の団体からも意見を聞き、緩和の具体的な内容をまとめることにしています。
-
歴代最強プロ野球先発投手ランキングベスト5 奪三振記録、防御率、ストレートのマックス、変化球などについて
投手というポジションは誰でも出来るポジションではなく、試合に勝つ上で重要なポジションです。 高校生の場合など、絶対的エースが一人いれば大会などある程度勝ち進む事が出来てしまう程です。 プロ野球の投 ...
2段モーションで指摘を受けたプロ野球投手
プロ野球の投手でも2段モーションとされ、フォームの改造をしなくてはいけない投手がいました。
2段モーションとされていた投手は、元横浜の三浦大輔投手、元楽天の岩隈久志投手、阪神の藤川球児投手、西武の菊池雄星投手などです。
菊地投手は2017年のシーズンに2段モーションを指摘され、フォーム改造を余儀なくされました。
菊池投手の反則投球騒動
投球時に上げた右足を上下させる動きが「2段モーション」になるという指摘がありました。
2017年8月17日の楽天戦(メットライフ)と同24日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で、計3回にわたって反則投球の判定を受けました。
その後はフォームを修正しましたが、西武側が「判定基準が統一されていない」などの質問書をNPBに提出するなど波紋が広がりました。
しかし、プロ、アマ合同の日本野球規則委員会の公認野球規則で投手の「2段モーション」を「反則投球」と定めていた日本独自の項目を削除することを決めました。
国際基準に合わせるという事で、ひどい場合は注意となるが、罰則は受けないと言う事です。
走者を置いた場合は従来通りボークとなります。
判定基準などを巡って騒動になった西武・菊池雄星投手の投球フォームは、今後2段モーションではないという解釈になります。
2段モーションまとめ
2段モーションとは、投球動作に入ってから足を2回上下させたり、途中で静止される事を言います。
そうする事により、打者のタイミングを簡単に外す事が出来てしまいます。
2段モーションをすると反則投球なり、ランナーがいる場合はボークとなります。
しかし、日本の2段モーションは厳しすぎると言う声が多数上がり、2018年からは国際基準にあわせるという事で、今までよりも穏和される事になりました。
酷い場合は注意となり、走者がいる場合は今まで通りボークとなります。
1319
今回の2段モーション穏和により、投手がピッチングしやすくなるのではないでしょうか。
-
ストレートは球速よりもスピン量が大事?速いだけでは通用しない回転数が重要される理由
disguise-truth / Pixabay 最近では高校生でも140キロを超える投手が増えており、ピッチャーにとって速いストレートを投げる事は魅力的な事です。 メジャーリーガーのチャップマンは人 ...