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【野球】フリーエージェント国内FA海外FAとは?概要や制度、権限を行使するメリットやデメリットについて

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日本のプロ野球のシーズンオフになると、FA宣言する選手の話題が上がってきます。

FA宣言とはどういう事なのでしょうか。

日本のFA制度で初めて行使して移籍した選手は、松永浩美選手で阪神タイガースから福岡ダイエーホークスに移籍しました。

 

また、FAにも国内FA海外FAがあります。

どういった選手がFAを宣言し、どうするとFA権が獲得できるのか。

ここではFAについて紹介したいと思います。

FA(フリーエージェント)制度について

日本のFA制度は1993年のオフに導入され、2003年と2008年に改正が行われました。

なお、この制度の前身として1947年から1975年まで10年選手制度という制度がありました。

 

原則として、一軍に登録された日数が145日以上で1年と概算され、規定の年数経過でFA宣言の資格が与えられるようになります。

日本シリーズが終わってから7日間以内に所属球団にFA宣言すれば、他の球団と契約交渉ができるようになります。

 

国内FA

国内FA権を取得するには原則として8シーズンの出場選手登録が必要になります。

FA宣言した選手の翌シーズンの年俸ですが、年棒は現状維持が上限となります。

減額は無制限となり、通常の減額制限を超えての減額も可能となりますが、年俸調停の申請はできません。

 

年俸上限が現状維持なのは、複数球団による過度な獲得競争を防止するためです。

しかし、契約年数や出来高払い(インセンティブ契約)、2年目以降の年俸の上昇に制約はありません。

ただし「特別な事情をコミッショナーに文書で申請し、コミッショナーがこれを認めた場合」(FA規約第7条から抜粋)は制限を超える金額で契約が可能となります。

海外FA

海外FA権を取得するには9シーズンの出場選手登録が必要になります。

国内FAとは異なり、国内FAの様な制約はありません。

 

例外としてFA宣言した年の翌々年の11月30日まで日本のプロ野球球団と契約を交わさなかった選手で、翌12月1日以降に日本のプロ野球球団と選手契約を交わした場合は、補償対象選手であっても前球団への補償を必要としません。

 

そのため、FA宣言により他国のプロ野球球団へ移籍し、上記の翌々年の11月30日までに日本のプロ野球球団へ再度移籍する場合はこれに該当しなく、最後に在籍した日本の前球団への補償が必要となります。

 

FA権限取得期限

1993年 - 2002年

現在は適用停止となっていますが、ドラフト逆指名制度による選手は累計10年(通算1450日)経過で取得しています。

その他の選手は累計9年(通算1305日)経過で取得しています。

 

2003年 - 2007年

逆指名制度による選手も含め、全選手が累計9年経過で取得しています。

 

2008年 ~

国内FA権

2006年までのドラフトで入団した全選手 - 累計8年(通算1160日)経過で取得。

2007年以降のドラフトで入団した高校生選手 - 累計8年経過で取得。

2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手 - 累計7年(通算1015日)経過で取得。

 

国外FA権

全選手が累計9年経過で取得。

 

FAの人数について

直前のシーズンまで他球団に在籍していたFA選手と翌年度の選手契約を結べる人数には2名までという制限があります。

ただし公示されたFA宣言選手が多い場合は緩和されます。

 

  • FA選手21名以上30名以下 - 3名まで
  • FA選手31名以上40名以下 - 4名まで
  • FA選手41名以上 - 5名まで

 

FAを行使するメリットやデメリット

FA権を行使する理由には、「優勝できるチームでプレーしたい」「憧れのチームでプレーしたい」「故郷のチームでプレーしたい」などの理由があります。

他にも自分が出場できる機会が増えるという事や、好待遇、高額年棒であったりします。

 

現在のFA制度では、FA権を行使した選手が新たな球団と契約を締結する事ができず、さらに元の球団との再契約にも至らなかった場合、所属球団がなくなる可能性があります。

特に移籍先が国内12球団に限定される国内FAの場合、その問題はより顕著になります。

 

移籍したあとに新しいチームで活躍できるかどうかも正直行ってみないとわからない部分もあります。

ですので、FAは諸刃の剣といった感じです。

 

FAについてまとめ

FA権は1年間1軍として登録された期間が8年すると国内FA権が取得でき、9年すると海外FAを取得する事ができます。

FA権を取得する選手の数は毎年60~70人名ですが、権利行使を宣言する選手は1年当たり10名程です。

さらに実際に移籍となると1年当たり5名程となります。

 

新しい環境でプレーをしていみたいという選手の希望もありますが、今まで応援してくれたファンの気持ちもあります。

埼玉西武ライオンズから東北楽天に移籍した岸孝之選手は、SNSなどでライオンズファンから「裏切者」「守銭奴」「恩知らず」等の心ないコメントが大量に寄せられました。

 

FAは自分の気持ちも大切ですし、ファンの事も考えるのも大切です。

毎年シーズンオフにあるFAは今後も注目したいと思います。

 



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