木製バットはプロ野球やメジャーリーグ、社会人や大学野球などで使用されています。
色々な素材があり、素材によってボールが飛びやすかったり折れにくかったりなど特徴があります。
では木製バットにはどんな種類の木が使用されているのでしょうか。
また、それぞれの木の材質や特徴などはどういった違いがあるのでしょうか。
もちろん木の種類よって金額も変わってきます。
今回はそれぞれの違いや特徴、金額などを紹介したいと思います。
木製バットの種類
まずはバットの木の種類について紹介したいと思います。
それぞれ特徴が違うので、短距離バッターなのか長距離バッターなのかによっても自分に合ったバットの種類が変わってきます。
ここで紹介するバットの種類は
- アオダモ
- ホワイトアッシュ
- メイプル
それでは詳しく解説していきます。
アオダモについて
まず最初にアオダモについて紹介していきます。
アオダモで作られたバットは人気が高く、あのイチロー選手もアオダモのバットを愛用しています。
『バットの王様』と言われるアオダモは日本では主に北海道で生育しています。
アオダモで出来たバットの特徴は
- 柔らかい
- しなりがある
- 耐久性が強い
- 軽い
- 弾力性がある
など、まさにバットの王様と呼ばれるに相応しい特徴があります。
しかし、現在はアオダモが深刻な供給不足になっています。
アオダモは成長して立派な樹木になるまでに約70年の期間が必要とされています。
成長に長期時間がかかるのにかつては1年間で約10万本以上のアオダモがバットとして使われていた事があります。
深刻なアオダモ不足により、プロ野球のオールスター開幕前にアオダモ植樹セレモニーも行っています。
ホワイトアッシュについて
続いてホワイトアッシュについて紹介します。
ホワイトアッシュは主に北米に生息し、アオダモよりも硬いのが特徴です。
日本とアメリカの気候の違いからメジャーリーグではホワイトアッシュが人気です。
ホワイトアッシュで出来たバットの特徴は
- アオダモよりしならないが、反発力がある
- 乾燥した地域に強い
- アオダモよりも硬い
- 硬すぎて折れやすい
- 耐久性がない
などの特徴があります。
アメリカ気候やメジャーリーガーの性質もあり、ほとんどのメジャーリーガーはホワイトアッシュを使用しています。
アオダモが少なくなってきている事もあり、イチロー選手もホワイトアッシュのバットを使用しています。
メイプルについて
最後のメイプルについて紹介します。
メイプルの多くはカナダ産で、メジャーリーガーのバリー・ボンズ選手がメイプルバットを使用し、たくさんのホームランを打ったことから注目されています。
メイプルはアオダモとホワイトアッシュの中間と言われているバットです。
ホワイトアッシュよりもしなりアオダモより飛距離が出るという感じです。
逆に言うとアオダモよりしなりは無く、アオダモよりも折れやすい特徴があります。
また、打ち損じたとき手が凄く痺れるという特徴もあります。
木製バットの特徴
続いて木製バットの特徴について紹介します。
金属バットであればバットのどの面で打っても問題ありませんが、木製バットの場合はそうではありません。
木製バットには板目と柾目という部分があり、ボールをどの面で捉えるか決まっています。
ですので、木製バットを使う上で必ず理解しておかなくてはいけない部分になります。
ここでは板目と柾目について詳しく紹介していきます。
板目と柾目について
木製バットには板目と柾目があり、メーカーなどのマークが付いている部分が板目となります。
ボールを打つ時は板目ではなく、柾目にボールが当たるように打ちます。
よく木製バットを使用した場合はマークが付いている部分で打たない様にと言われますが、それは本当です。
板目よりも柾目で打った方が耐久性が強いのでバットが折れにくいという事もあります。
また柾目に対するしなりの方が木材が強いので、当然ボールが飛びやすくなります。
木製バットを使用する場合は、しっかりと柾目でボールを捉える必要があります。
木製バットの金額について
木製バットの木の種類について紹介させて頂きました。
続いては木製バットの金額について紹介したいと思います。
金属バットは工場などで加工して作るのに対し、木製バットは職人さんが1本1本手作業で作っているイメージがあり、金属バットと比較するとすごく高額なイメージがあると思います。
また、プロが使用する木製バットと一般的に使用するバットでも金額の違いが出てきます。
ここで紹介する内容は
- プロが使用するバットの金額
- 一般に使用するバットの金額
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
プロが使用するバットの金額
木製バットの金額は材質によってかなり変わってきます。
一番高額なバットは国産のアオダモで出来たバットです。
イチロー選手が使っているバットに値段を付けるとしたら30~40万と言われています。
スポーツ店などにアオダモのバットが売られたりしていますが、よく見ると中国産だったりします。
純粋な国産アオダモのバットは現在希少という事もありかなり高額なバットになります。
一方ホワイトアッシュやメープルは材料が既に主流で数もあるので、国産アオダモより安く購入できます。
また一般の人が使う木製バットは1本の木から4~5本作れると言いますが、一流のプロ選手のバットを作るとなると最低5本の木から1本作るのがやっとらしいです。
一般に使用するバットの金額
バットの金額で大きく価格が変わるのが素材(良質であるかどうか)です。
同じアオダモでも日本産か中国産で価格が違ってきます。
中国産のアオダモであればスポーツ店などに2万円程で売っていたりします。
ホワイトアッシュやメープルであれば1万円程で購入出来たりもします。
もちろんプロで使用するバットが高額な理由には『オーダーメイド』である事も上げられます。
自分のフォームやタイプに合わせ、バットの形を自分専用に注文しているため、プロのバットは高額になります。
木製バットの素材や特徴のまとめ
今回紹介した木の種類は『アオダモ』『ホワイトアッシュ』『メイプル』の3種類になります。
それぞれの特徴について紹介させて頂きました。
日本で人気があるバットは『アオダモ』でメジャーリーグで人気のあるバットは『ホワイトアッシュ』になります。
それぞれが人気である理由の一つにその場所の気候も含まれています。
金額が大きく変わるのはどこの原産であって、その木材の質がどうなのかという所です。
イチロー選手はもちろんですが、一流のバッターは一流の木材を使用しているのです。
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